聖護院 京極のブログ

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医療崩壊へと進むかも

大韓感染学会「医療関係者に疲れ…今からでも外国人の入国を禁止して下さい」

朝鮮日報朝鮮日報日本語版 ペ・ジュンヨン記者

記事入力 : 2020/03/27 08:25

 

 

染学会理事長、フェイスブックに投稿「外国人まで治療する余力ない」

大韓感染学会の白敬蘭(ペク・キョンラン)理事長が26日、政府と防疫当局に「今からでも外国人の入国を禁止することを望む」と訴えた。

 白敬蘭理事長は同日、フェイスブックの自身のアカウントに「国民の治療も大変だし、医療関係者も疲れた」「外国人まで治療しているほど第一線の余力は残っていない」と投稿した。そして、「(外国人が)治療を受けにわざわざ国内に入ってくるとも」としている。

 白敬蘭理事長はまた、「ほかの国はすべて、既に韓国(からの入国)を阻んでいる」「政府が主張する相互主義に立脚して(入国)禁止」とも書いた。同日現在、世界170カ国あまりが韓国からの入国禁止や入国制限措置を下しているが、韓国政府は先月4日に中国・湖北省に対して入国禁止を下しただけで、それ以降、ほかの地域や国に入国禁止を取っていない。

 大韓感染学会は先月、政府が中国・湖北省の入国禁止方針を打ち出すと、「湖北省だけでなく、ほかの中国の地域にまで入国禁止を拡大し、中国からの入国者に対して2週間の義務隔離が必要だ」という政府への勧告を発表している。白敬蘭理事長は「外国人が入院し、看護師に自動通訳機を要求したので買った」「もしかして中央防疫対策本部とつながったら、外国人を阻止してほしい。もう疲れた」という第一線の医師たちの言葉もフェイスブックで伝えた。

 解説

これまで、韓国は新コロナウィルスに感染の疑いのある人を全員検査を行う方向できましたし、実際に検査したようです。しかし、これまでの全ての中から、陽性(感染している人)の確定の割合は2.7%に過ぎません。

 

これは、疑わしきは検査するというやり方では、相当無駄が多いといわねばなりません。疑わしい人には単なるインフルエンザであったり、風邪、花粉症などの紛らわしい症状の人も含まれています。そういう人も検査するのですから、当然新型コロナウィルス感染の確定者数の割合が少なくなるのは、当然でしょう。

 

この検査を毎日続けていると、検査機関にも大きな負担がかかります。そして確定した人は軽症の人も入院させていくという韓国のやり方では、収容できる医療施設もすぐに満員になってしまいます。勿論軽症の人は、すぐに退院できるでしょうが、退院できる人も退院が可能かの検査も必要になりますし、どんどん退院させるにも相応の負担が生じます。

 

従って、疑わしい人は自宅に待機して、自己で経過観察を行い、症状が改善しないようであれば検査を受けしかるべき処置を受けるというやり方が正しいといえます。つまり、これは日本のやり方ですね。

 

この記事にもあるように韓国の医療従事者も疲労が蓄積して来ています。自国民だけでなく、入国する外国の人にも同様の検査を行い、入院などの処置をとれば医療施設のキャパを超えかねません。

 

韓国はこれを鑑みて、一日の検査が何千であったものを多くて数百程度に絞ってきています。そして、軽症者は自宅で待機という方針に転換し始めました。陽性者の数が100前後で最近は推移しているのは、このためだと思われます。

 

それでも、外国からわざわざ韓国の診療の無料検査を受け入れ、治療もしてくれるとあれば外国から人が殺到してもおかしくはなく、記事では「もう、受け入れてくれるな」といっているわけです。

 

しかし、誇り高い韓国の人の代表である、文大統領が受け入れを中止するかどうかは判りません。しかし、韓国の医療現場が、人的対応能力の限界に近づいてきています。

 

新型コロナに対する感染者は、今後も韓国内(勿論、日本を含めて全世界)に増え続けて行き、収束は半年かそれ以上になるかも知れません。そのためにも、医療現場が限界にならないようにしておかねば、感染者の拡大阻止がいつの日にか阻止できなくなることが予想されます。

 

日本の知識人には、もっと検査数を増やせという人がいますが、収束の兆しが見えない中で、検査を増やし発見でき、治療へと進んでも、長期の対応のための余力を奪っては、その段階で爆発的に感染者を増やすことになりかねません。いま、やれば出来ることを、最悪の事態に至らないよう、ある程度の医療現場に余裕がなければなりません。