聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

新コロナ 最近の感染急伸の国々

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画像出典:NHK(米・国立アレルギー感染症研究所)

 

新コロナ 最近の感染急伸の国々とスウェーデン

新コロナウィルスの感染が先行した欧州の一部の国々では、収束しつつあるかに見えます。それに対して、その地域以外の国の感染者の急増が目立つようになりました。そこで、5月の二週目の終末おける特筆すべき国を取り上げました。なお表の数字は2020年5月9日グリニッジ標準時22時のデーターを日本時間10日午前8時で調べたものです。参考のサイトは、worldometaでした。

 

 

■ アメリ

アメリカは、全体としてみれば感染者の減少が始っているとは思えません。しかし、著しい増加の傾向も見えず、高止まりの横ばい状態です。広い国土の国ですから、地域に感染者数にも偏りがあり、感染先行州は減少すると思われますが、後続州は拡大するので、総じて横ばいの可能性が高いと思います。世界を牽引する国なので、早く収束してほしいものです。

 

       感染者数        前日比        死者      前日比

 

 

 ■ ロシア

ロシアは、5月3日から毎日1万人を超える新規の感染者を出しています。感染者数では、フランス(6番目)やドイツ(7番目)を2万人以上引き離して世界で5番目の多さです。

 

死者数も一日当たり100人近くまで来てついに下表のとおり5月9日には100人を超えました。感染者数も死者も今後さらに進みそうです。ロシアはマスク、医療従事者の防護服、治療薬などすべてが足りていないと報じられていますので、最終的にはアメリカに近い規模になると想像されます。ピークが見えません。

 

         感染者数        前日比        死者      前日比

 

 

■ ブラジル

ブラジルは、先月末頃から感染者数が急増し、5月に入って一日だけ九千人台で終わる日がありましたが、それ以外では一日の感染者数が1万人を超えています。

 

昨日のブラジルの感染者数は下表のとおりですが、ブラジルの感染拡大で、隣国のチリやアルゼンチン、ペルーなども感染者拡大が始っています。現在、ブラジルは、ドイツに次ぐ8番目の感染者数になっています。ブラジルの医療体制が現状でどの程度か知れませんが、ロシアの後追いになる気配がします。一日の死者数もアメリカに次ぐ世界二番目の多さです。

 

       感染者数        前日比        死者      前日比

 

 

 

■ ペルー

ブラジルに隣接国ではないペルーは、感染者数もブラジルの急増に呼応するかのように、同国も急伸しています。巨大な国土のブラジルに接している国は多く、ブラジルに直接接している国で南に位置するボリビアパラグアイウルグアイが今後感染拡大にさらされそうです。また、ペルーの南側の隣国チリも同様です。

 

       感染者数        前日比        死者      前日比

 

 

■ インド

インドも拡大してきました。集団礼拝など普段の生活に溶け込んでいるため、この表以上に感染者はあるのでしょうが、13億人もの人口があることから、このままの感染者数で終わることはないでしょう。もしかすると、アメリカを追い越すかも知れません。ただ、どこまで検査が行われていて、どこまで治療が出来ているのかがインド自身でも掴めていないのではないでしょうか。感染者として把握されないまま死んでしまう、普通に埋葬されるとなると、感染はそこからも発生します。

インド政府の強力な指導で乗り越えて欲しいものです。

 

        感染者数        前日比        死者      前日比

 

 

 

■ スウェーデン

スウェーデンに関しては、先ごろ取り上げました。日本と同じようにロックダウンをせず自粛要請にとどめていますし、国民皆免疫獲得の目標を掲げており、感染予防に特別のことを行ってはいません。従って、この国が発表する、感染者数は参考になりません。毎日、感染者数と死者数をカウントしていますが、感染者の発表数は死者数のパーセンテージ決めているかに見えます。

 

死者数は感染者数の12%台としているかに見えます。死者数が少なければ、感染者数も少なく12%台となるような数字にして発表しています。それは、国民皆免疫獲得が目標なので、何人の感染者が新たに出ようと構わないわけですね。下記の9日の死者は前日比45人増でした。土曜日であたからカウントが少なかったと思われます。大体これまで一日に80人程度の死者がでて、他国からも批判にさらされていますが、国は平気です。

 

 

それは、新コロナウィルスがこの冬に又流行ることを見越して、免疫獲得を目指しているわけす。しかし、それまでに多すぎる死者たちの無念は、やはり非難されるべきだと思います。免疫獲得が出来ないものは仕方ないのでは。

ともかく、早くワクチンの開発を完了することが必要です。新コロナウィルスの戦いで、人類は第一ラウンドでダウンを取られましたが、第二ラウンドのこの冬いりでは、優位に戦えるためにも。