聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

新コロナ 最近の急増の国々(5/17~23)

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画像出典:アフロ

新コロナの罹患と死者の急増の国々が、大きく変化してきています。ロシアを除くヨーロッパは、新規感染者数は減少傾向で、死者数も同様です。

そこで、5月17日(日)から5月23日(土)までの一週間の感染や死者の急増で注目される国を紹介したいと思います。下表はの国名の左端の数字は延感染者数での世界順位です。日本時間では5月24日(日)午前8時11分ころ、グリニッジ標準時では5月23日(土)午後23時11分更新のものです。

表中で未記入部分は、数値がゼロであることを示しています。

        

               

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5月23日23:11現在の世界の感染者数等

                  画像出典:wordometa

                                      

 

■ アメリカ (世界1位)

日ごとの感染者数はアメリカでは、高止まりの横ばいのままです。一時は一日の感染者数が18,000人程度に落ちる時があり、このまま減少に至るのかと思いましたが、その後また、20,000程度を維持しており、アメリカ全体でいえば、日ごとの新規感染者数は高止まりで、横ばいで先週と変わりません。ニューヨーク州など、感染が先行した地域では、日ごとの新規感染者数は右肩下がりに減少しています。

しかし、後発の州では増加がこの減少を埋めるように増加しています。

 

一方、カルフォルニア州、フロリダ州の日ごとの感染者数は2,000人前後で横ばい、急増中はテキサス州などがありますが、日ごとの統計が公表されていないところに感染拡大があるのかも知れません。いずれにしても、大国のアメリカが早く立ち直ってくれることを期待したいですね。

 

 

■ ブラジル(世界2位)

ブラジルは、17日頃から日ごとの感染者が急増し、22日(金)頃には、2万を軽く超えることも珍しくなくなりました。ブラジルは、南米最大の国土の国で、世界でも5番目の広さです。人口は、約2.7億人で世界6位です。

ブラジルの感染者はこの24日(日)には現在3位のロシアを追い抜くことは確実です。そして、しばらくは現状の世界2位もままでしょう。最終的に、感染者数は100万人に届くのではないでしょうか。

 

 

恐らく、今週中にも、インドが3位に増加すると思われます。

 

■ ロシア (世界3位)

ロシアは前回も取り上げました。日ごとの感染者数は1万人を2,000人の増減で、やや減少傾向ににありますが、非常に緩やかな勾配なので、このまま減少が続くのかどうかは判然としません。気の抜けない日々です。先週のはじめ(5/18)には、アメリカに次ぐ世界2位を付けました。そののち週後半には、ブラジルが感染者急増でロシアを追い越してしまい、世界3位になっています。

 

一方、死者は右肩上がりに増加しており、一日前の時点では、これまでの一日の死者としては、初めて150人を超えました。今のところ死亡者の数が4桁ですが、感染者がこれだけ増えると、いずれ5桁の3万人近くには到達すると思われます。

 

アメリカからの医療物資の援助便が、昨日ロシアに到着しました。新コロナウィルスがアメリカで爆発的感染拡大の時に、ロシアはアメリカに医療物資を送る援助が出来るほどの余裕でしたが、今は逆です。

 

 

■ スペイン (世界4位)

■ イギリス (世界5位)

■ イタリア (世界6位)

■ フランス (世界7位)

■ ドイツ  (世界8位)

 

と続いています。この内でイギリスだけが、4桁の新規感染者を続けており、その他の上記の国に比べて突出しています。そのイギリスでも、緩やかな右肩下がりに減少傾向にありますが、他の国に比べるとあまり減少が進捗していません。イギリスを除く上記の国も3桁での増加が続いています。

この中でいち早く2桁台に減少しそうなのは、フランスかドイツであろうかと思われますが、予断は出来ません。

 

死者は、どの国も新規感染者数の減少に伴い減少傾向です。

 

 

■ トルコ  (世界9位)

トルコもピークを4月11日に付けてから、一度もこれを上回る日はなく、綺麗な右肩下がりに新規感染者数は減少しています。死者においても同じです。

 

ただ、国内の経済は瀕死の状態で、通貨トルコリラが暴落し、韓国にまで通貨スワップを要請するほどに悪化しており、それが感染者数に悪影響を及ぼす可能性もあります。

 

 

■ イラン  (世界10位)

イランは、4月末一日の新規感染者数が3,180人をピークに綺麗な右肩下がりの減少を続けていました。ところが、今月(5月)2日に減少は止まり、再び今日(5月23日)まで、右肩上がりに増加し続けています。一日の感染者が2千人を超えており、感染拡大は今後も続くことが予想されます。

何かの宗教行事が4月中旬ころにあったのかも知れません。

一方死者数は、4月4日の158人をピークに右肩下がりに緩やかに減少しています。が、いずれ4月末からの新規感染者の増加が続いている以上、時間のずれがあって、増加が再び始まると思います。

 

 

■ インド  (世界11位)

インドの感染者増加は4月に入ってからで、増加のピークはまだまだ先のことかと思います。4月に入ったころには一日の感染者が100人台でしたが、現在では6,000をはるかに超えています。13億人もの人口、広大な国土、国の衛生状態などを考えると、アメリカを追い越すのではないかと思ってしまいます。インドではまだ始まったばかりといっていいと思います。

 

 

■ ペルー  (世界12位)

ペルーはブラジルに直接は接した国ではありませんが、近隣国です。ここは先週にも書いた通り、一日の感染者数が4,000人以上の増加ペースが落ちていません。要注意国です。ピークが見通せません。

 

他にも南米ではチリ(世界14位)が新規感染者が急増しています。昨日(5月23日)では1日で3,500人以上が感染してピークはまだまだ先かと思われます。

 

中米ではメキシコ(世界17位)も要注意国で、感染者数の増加に歯止めが全く利きません。一日の新規感染者数は5月23日で3,000に迫る勢いです。

 

その他、一日の感染者数が1,000以上のパキスタンカタールバングラデッシュ、南アフリカの国々は今後も感染者の増加が予想されます。

 

 

■ 日本  (世界39位)

日本は、感染者総数が16,000人超で現在治療中の人が、2,500人程度まで減少しています。このまま一日の新規感染者の増加が50人程度であれば、5月末には現在治療中の人は200人以下になるのではないでしょうか。そうなれば、医療体制の再構築も可能となりますね。