聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

中国とインド 国境で衝突

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中国とインドのバンゴン湖国境付近

画像左は、グーグルマップの赤いマーカーが今回の紛争地です。おおよその見当はバンゴン湖です。画像右はバンゴン湖。高地にある、綺麗な水の広大な湖です。グーグルマップで同湖を検索しますと、いくつも画像を見ることが出来ます。
 

 

国境を陸の部分で接していると、軍同士の衝突は起きがちです。

 

今回の記事は数週間前から睨み合いが続いていた、中国とインドの国境で再度衝突が起きました。インド軍の発表に依りますと、6月16日、少なくとも20人の将校と兵士がこの衝突で死亡しまた、中国側も多数の死傷者を出しているとのことです。

 

インドの通信社ANIの報道では中国側は40人の死者もしくは重症者が出たと伝えています。

 

衝突があったのは、バンゴン湖付近の中国とインドの国境線でした。この死者を出す前にも小競り合いがあって、インド軍兵士に中国軍兵士が殴打(おうだ)され、捕虜として連行される画像もネットでは出ていました。中国軍の車も相当に傷付けられていました。

 

この時連行されていく中国軍兵士が助けを求める声をあげたにも拘わらず、同軍は取り返そうともせず、その場から退いたとの報道もありました。

 

それが、今回の死者を出した衝突は、インドが先に手を出し、その仕返しだったのかも知れません。どちらが手を出したかは、長い国境紛争の歴史があるので、紛争の全体を知らなければ、一概には言えそうにありません。

 

今回のことだけに限れば、中国の主張が正しければですが、インドであるようです。

 

しかし、最新の情報では、インド側に流れる川を上流の中国側が、堰き止めたとの衛星画像が見つかっており、総合すれば中国にこの衝突の原因があると言えそうです。

 

 

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紛争の様子       国境をまたいで向き合う中国とインドの両国兵士

上の画像を説明しましょう。

画像左は、中国軍の特殊車両にインド軍兵士が殴打している様子の動画の一部。右側は、国境をまたいで?対峙する両国兵士です。

 

画像左は、インド軍に殴打されながら抵抗せずこの後、後ずさりして中国軍は交戦を回避しました。が、兵士一人がこの画像の手前におり、インド軍兵士に殴打される様子が記録されていました。

 

 

画像右は国境線を挟んで対峙する両国軍兵士の画像です。どこに国境があるのかも判然としませんが、両国軍が

 

『このあたりでいいだろう?』

 

『だな』

 

くらいのことで立っているのでしょうか、おそらく。兵士にとって、毎日こんな風に朝から夕べ、夜を通しても対峙していなくてはならないのは、相当ストレスのたまることでしょう。これでマスクなどかけていたら、新コロナウィスル対応の適正距離をとって、ただ単に立っているだけとしか見えなくもないのですが。

 

この小競り合いが、双方で機関銃とか砲撃で行われていないといわれています。それが、下の記事です。しかし、それでもこれ程の死者や重傷者が出たというのは、相当な因縁があるからでしょう。

 

ヒマラヤで印中衝突、インド兵20人が死亡。武器は石と棒

配信

最後は石を投げて人類は終わるのか… 核保有国のインドと中国がヒマラヤの国境で石の投げ合いとなり、インド兵20名が死亡したとインド軍が発表。海外では早くも「WW3(第3次世界大戦)」という不穏なワードが飛び交っています。

 

中国側も死傷者が出ましたが、現時点では人数は明らかにされていません(噂では3名死亡)。印中国境で死者が出るのは実に45年ぶりのこと。

 

現場のラダック地方は、領土侵犯の小競り合いがたびたび起こる地域で、いつもは話し合いで紳士的に解決できているのですが、今回は3500kmの国境線上の2か所で乱闘に発展した模様です。武器は石と棒です。少し奇妙に思われるかもしれませんが、CBM(信頼醸成措置)を守って、お互い丸腰でパトロールしていたものと思われます。

 

(引用ここまで。続きは下記のサイトへどうぞ。)

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1b32fe7c3f0bc26c6a44c54c23c658d9a6e8453

 

実際に衝突があったのはギャルワン渓谷という狭い尾根で、お互いに銃は携行しておらず、丸腰で両軍は石やこん棒で6時間も殴り合いをしたとの話です。互いにもう頭に血が上って、疲れ果てるまで戦ったのでしょうが、悲惨なことになりましたね。紛争が始って以来、初めて死者が出たそうです。双方の死者は、峡谷に転落したり、氷点下の気温のせいだとしています。

 

アメリカも、インドとの会話を持っており、平和的解決を支持するとしていますので、これから、戦争が始まるとは思いません。しかし、遺恨となったので、時々こうした衝突が今後も起きる可能性が高いとおもいます。

 

日本人としては、独裁国家中国より尖閣列島への度重なる威嚇などもあり、民主国家であるインドに肩入れしたくなるのは、日本中をいいように掻き回されている反感もあるからでしょうか?