警察もののドラマでは、「刑事」という役柄で有名な俳優さんが登場すれば
『おお! かちょいい』
と思ってしまいますね。アクションが派手だったり、推理が秀逸だったりとドラマではどうも誇張され過ぎの感もありますが。
そういえば早速脱線ですが、その刑事にあやかって親が名を付けたっていうフィギュアスケートの選手に田中刑事って人がいます。冬季には、よく見かけます。親御さんが、正義漢であることを望んで付けた名だそうです。ニックネームも「デカ」です。
さて、我々は、刑事ってどんな役職で位はどれくらいになるのかわかっていません。警察手帳をちらりと見せて、
『捜査一課の亀山刑事です』
『え! この間の刑事さん』
『ちょっと、この間の殺人事件の話を聞かせて欲しいのですが』
『もう、この間話したことで全てです。何も、これ以上話すことはありません』
『確かにお伺いしましたが、それ以外に何か思い出せませんか、どんな些細なことでもいいんです』
『はあ、そうはいわれても、、、(間合いあって)そういえば、こんなことでもいいのでしょうか、実は、、、』
なんて会話が大抵ありますよね。小さなほつれを綿密に辿って事件の解決につなげていく。刑事って仕事かっこいいなあ、と思いますよね。
刑事ってどんな人がなれるのでしょうか。何か特別な位(くらい)のある人なのでしょうか。わたしはずっとそんな疑問を持ちながら、調べようともせずにいました。
■ 刑事とは
Wikipediaに依れば、
『刑事(けいじ)とは、一般には私服で犯罪の捜査や犯人の逮捕に従事する警察官を指す俗称。』
更に
『 日本では一般的に事件捜査に従事する警察署刑事課・生活安全課・警察本部刑事部・組織犯罪対策部・生活安全部に所属する、管理職ではない私服の警察官を指す。特に、警察内部では階級が巡査・巡査長でこれらに所属している者を刑事と呼び、巡査部長でこれらに所属している者は部長刑事と呼ばれ、警部補以上の者は係長などと役職で呼ばれる。 』
事件捜査に従事する
① 警察刑事課
② 生活安全課
③ 警察本部刑事部
③ 組織犯罪対策部
④ 生活安全部
警察内部では①~④に属し、階級が巡査・巡査長である人が刑事となる
その中の刑事のトップが巡査部長で通称は部長刑事となる。
これらの人は、専門職であり、交通整理をするとか、近所同士のトラブルの仲裁とかには関与しません。
意外にも、その地位はわたしたちの想像より低いのですね。
バリっとしたスーツ姿の刑事も確かに現実にいるのでしょうが、実際には給料が安いし、よれよれのスーツ姿だったり、GパンにTシャツなんてのが一般的なのでしょうね。
『家にもろくに帰らず、子供の寝姿しか殆ど見ないで、定年までこれた。みんなお前のおかげだ』
って、老刑事がしんみりと妻との退職時のふたりでの会食でいうドラマのシーンもあながち作り話でもなさそうですね。
■ 刑事にもいろいろ
刑事といえば、事件捜査に当たりますが、いわゆる科学捜査を行う鑑識も刑事です。また、上にも書いたので重複しますが、事件捜査に従事する警察署刑事課・生活安全課・警察本部刑事部・組織犯罪対策部・生活安全部にも刑事はいます。わたしたちが一番知っているのは、ドラマなどから、捜査一課、すなわち「殺人事件」の刑事でしょうか。
■ 警官とは
そうすると、警官とはどんな仕事をしている人でしょうか。警官は正しくは「警察官」です。警察官は日本の警察制度に従事する人はすべて警察官です。最下位は巡査、最高位は警視総監です。
警察庁は中央省庁で全国の警察の指揮を執る国家公務員です。いわゆる官僚です。
都道府県の警察は、実務を担当し都道府県警察本部が最高位で地方公務員です。
■ 警察の階級
警察の人って、どんな階級になっているのでしょうか。ドラマなどを見る時知っておいた方が、いいでしょう。能力は無いが位は高い。逆の捜査、推理は抜群なのに地位は低い。
いつも上からガミガミ言われながら、見事事件を解決する平(ひら)の刑事。平だからこそ、事件の解決やそこへの努力拍手を送り、解決したら
『かっこいい』
て、内心で拍手し、ドラマを見て損をした感が無いように事前に設定されている訳ですね。
勿論、実際の現場でも同じの筈ですが。
さて、警察の階級を下に示しておきます。以外に失礼な言い方ですが、思っていた以上に科捜研は地位が高いのですね。