日本においては、感染が拡大しています。これを第二波だという人もいれば、検査を幅広くやった結果、無症状の感染者が増えた、或いは、クラスターが発生したからと意見は分かれていますが、感染者が増加したことはどの理由であろうと同じです。
■ 早期発見・早期治療
潜在感染者がまだまだいるのだろうと思いますが、今大量に検査をして疑わしきは検査するを徹底することは意義があると思います。病気は早期発見と早期治療が基本ですので。
わたしたちも東京で250人超を超える感染者が出た、という報道があっても最近は「やばくない?」とは思うものの、「また東京か」とあきれてしまって、2-4月頃のびくびく感が薄れてきていることは確かです。
この先、どのような展開になるかは読めませんが、又、再び減少していくでしょう。しかし、減少ペースは極めて低調で漸減(ざんげん)するものと思いす。即ち、極端に減少するということはあり得ないのでないのではと思われます。
■ なぜ緊急事態宣言を再び出さないのか
緊急事態宣言が解除されてから、まるでタガが外れたような、日本人の心の緩みを再び締め上げるのは、再び緊急事態宣言を出したとしても、うまく行くかは相当疑問です。恐らく、法的強制力のない緊急事態宣言は危機意識が国民になければ機能しにくく、
『もっと早く出されるべきだ』
との批判が噴出しなければ、効果は望めません。要するに国民が必要であるとの危機感がなければならないわけです。そのことを知っているので政府も東京都も出さないのです。
ここは、現状で行われている、広く早期に発見する、そして、早期に治療する方法で良いと思います。完全な封じ込めは、特効薬やワクチンが広く行き渡るまで難しいでしょうから。
■ コロナへの認識の薄い人へ
ここで、書いておきたいのは多くの若い人が
『新コロナウィルスに感染しても、どうってことは無い』
と考えているのは、新コロナウィルスを軽く見過ぎている気がします。というのも、後遺症が残る例が報告されているからです。これについては、まだ完全に理由が判っていませんが、今後の人生において、新コロナウィルスが原因で他の病気に罹り、辛い思いと後悔を残さないように、出来るだけ罹患しないようにするべきでしょう。自分の身は自分で守るしかありません。
■ いつまで恐れる必要があるのか
いつまで恐れていなければならないのかといえば、ワクチンが広く行き渡るか特効薬が出来て使用可能になるまでとしか言いようはありません。
■ 世界の状況
さて、全世界を俯瞰すれば、感染は拡大の一途です。
新コロナウィルスという言葉に慣れが出たのか、自分は罹患しないと考えているのか、欧米の人は以前ほどマスクをしなくなりました。ソーシャルディスタンスも実行しなくなりました。これでは、収束はいつになるかはわかりません。
日本人にもある、コロナ慣れ、がどの国にも出ていると思います。新型コロナウィルスに感染するなら仕方がない。もう、我慢はしたくないとでも言いたいのでしょう。
このままでは恐らく、今秋以降にも大きな感染の波が出てくると思います。日本ですら、検査をすればするだけ感染者が出てくるのですから。
さて、これまで定例報告のような形で日曜日には、世界の国別の感染者総数や死者総数などを表を示して、リストアップしてきました。今週も同じではありますが、数字や悪化国に改善国など順位の変動もあります。
尚、この記事において、先週とは、7/5(日)~7月11日(土)を指し、先々週とは その前の週をさします。(数字は約)
- 世界感染者総数は 7/5の週の末1280万人 ← 6/28の1130万人週の末 ← 6/21の週の末1,000万人超え ← 6/14の週の末で890万人 ← 6/7の週の末で770万人
- 世界死者総数は 7/5の週の末56.6万人 ← 6/28の53.2万人週の末 6/21の週の末50万人超え ← 6/14の週の末で46.6万人 ← 6/7の週の末で42.7万人
全世界でいえば、新規感染者及び新規死亡者は依然増加の勢いが止まりません。
そこで、7月5日(日)から7月11日(土)までの一週間の感染や死者の急増で注目される国を紹介したいと思います。下表はの国名の左端の数字は延感染者数での世界順位です。日本時間では7月11日(日)午前8時00分ころ、グリニッジ標準時では7月12日(土)午後23時00分更新のものです。
下表の黄色と赤の地のセル部分の数字は、7月11日分です。
順位 国 感染者総数 新規感染者 死者総数 新規死者
表中で未記入部分は、このサイトが取得できた数値がゼロであることを示しています。ゼロは実際にゼロであるかは不明です。統計の遅れやサイトの情報不足などがあり得えます。
感染の拡大が急増している地域は、先週と変わらずに
① インドと周辺国
② メキシコを中心とした中米、ブラジルの周辺国の南米
③ イラン、サウジ、カタールなどの中東
アフリカは不明ですが、感染が案外広がっていないのかも知れませんし、或いは、他の病気と混同されていたりする可能性はあるのではないでしょうか。ヨーロッパは落ち着いてきました。
■ アメリカ (感染者総数 世界1位)(死者総数 世界1位)
6月中旬以降、それまで漸減していた感染者数はこれより以降は、再び拡大して一日の感染者数で過去最大を更新し続けています。7月10日には一日の感染者としては、世界最大の7万人を超えました。しかし、死者についていえば、この感染者増に反比例して減少傾向にあります。しかし、これだけ新規に感染者が増えれば、死者も増えてくると思います。即ち、時間のずれに過ぎないと。
■ ブラジル(感染者総数 世界2位)(死者総数 世界2位)
感染者が出てから、グラフを見ますと右肩上がりに日ごとの感染者数も増え続けていますが、ノコギリの歯のような形であり、一様に増え続けている訳ではありません。しかし、全体を見ればピークアウトしたとはとても言い切れません。大統領も罹患しました。それでも、経済優先政策は変わりません。死者数は、高止まり横ばいで推移しています。
■ インド (感染者総数 世界3位)(死者総数 世界8位)
新コロナウィルスの感染統計が発表されてから、一度も収束の気配が出たことはなく、日々の感染者は増加の一途です。7月10日に27,000の過去最大の感染者を出しました。収束はまるで見えません。死者は、一日500人前後で渋りながら増えていますが、爆発的に増えてはいません。意外な気がするほどです。
インドは、イナゴの膨大な数の襲来や中国との国境紛争も加わり3重苦に加え、大雨による洪水が加わり4重苦喘いでいます。
■ ロシア (感染者総数 世界4位)(死者総数 世界11位)
今週インドが先週より悪化して、ロシアは4位になりました。ロシアの日毎の新規感染者は、ここ1週間では6,500人超で推移しています。ゆっくりですが右肩下がりの現象は続いてはいます。一時期の9,000人からいえば相当減少しましたが、高水準です。死者数は、一日平均150人前後で、高止まり横ばいです。ついに総数で10,000人を突破しました。経済を再開していますので、このまま日ごとの感染者は漸減するとしても極端には行かない気がします。
■ ペルー (感染者総数 世界5位)(死者総数 世界10位)
五月末からようやく感染者の右肩上がりの増加はなくなりましたが、一日の平均3,500人前後のペースは変わらず横ばいが続いています。死者数は一日180人弱で高止まり横ばいに推移しています。
■ チリ (感染者総数 世界6位)(死者総数 世界15位)
6月14日を境に感染者も死者もは減少し続けて綺麗な右肩下がりのグラフを描いています。このままいけば素晴らしいのですが。
■ スペイン (感染者総数 世界7位)(死者総数 世界7位)
初期の感染爆発で多くの感染者を出してしまいましたが、今では世界でも有数の優等生となっています。感染者はそれでも一日数百人も死亡者10人以下ではあります。ヨーロッパでは最も優秀です。このままいけば良いのですが。
■ メキシコ (感染者総数 世界8位)(死者総数 世界5位)
日ごとの新規感染者は多少の増減があるものの、総じて右肩上がりに増加の一途です。しかも急峻です。先週のイギリスと順序が入れ替わり、一つ悪化しました。死者数は感染者増加ほど急増ではありませんが、減少傾向には贔屓目に見てもありません。
■ イギリス (感染者総数 世界9位)(死者総数 世界3位)
イギリスは綺麗な右肩下がりで、ロングテイルの形を描いています。死者数も同様で、素晴らしいのですが、それでも一日の感染者は500人前後、死者数は100人越えする日もたびたびです。しかし、収束しつつあるとしか言いようがありません。ピークが高すぎたので、現状は平時と言えなくもない。
以下
■ 南アフリカ (世界10位)
■ イラン (世界11位)
■ パキスタン (世界12位)
と続きます。(この三か国のかっこ内は、感染者総数おける順位です)