聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

コロナ回復しても 後遺症のおそれ

 

f:id:yukukawa-no-nagare:20200715064019p:plain

新型コロナウイルス電子顕微鏡写真=米国立アレルギー感染症研究所

 

この間民法テレビで、ある東京に住むプログラマーが、インタビューを受けていました。

「7月9日、東京都新宿区は、新型コロナウイルスに感染した区民に対し1人当たり10万円を支給する。吉住健一区長による発案で、区独自の取り組みだという」

 

この報道を受けてのインタビューでした。

 

  • Q: インタビューで、新宿区が休業要請を出し、休業に応じてくれれば10万円を出すとしたことについてどう思うか?
  • A: 休業して(休業で休めて)カネをくれるなら、コロナにかかってもいいんじゃないですか。10万円もらえるなら。
  • Q: え、コロナにかかってもいい!家族がいるんでしょう?家族が感染するかもしれませんがいいんですか?
  • A: 家族ですか。(感染しても)いいですよ。別に。
  • Q: ・・・・(絶句)

 

ざっとこんな会話でした。10万円もらえるなら新型コロナウィルスに感染してもいいという言葉には驚きましたが、それ以上だったのは、家族に自分が感染させたっていいとい返答でした。

 

これは、新型コロナウィスルの感染が風邪を引くのと大して違わないという認識から来ているのでしょう。今のところ、早期に発見すれば回復も早期にで可能です。しかし、それは、PCR検査でウィルスの検出がされなくなったということであって、

 

① 体から完全にウィルスがいなくなったことではない。

② このウィルスの人体の影響は、殆ど解明されていない。

③ 後遺症の例が報告されている。

 

ということが指摘されています。

今回は、③の後遺症例を取り上げて見ました。2つの記事を例にあげます。

 

 

■ 後遺症例に関する記事 NEWSポストセブン 

引用は、切り取り掲載としています。全文についてはすぐ下ののサイトで確認できます。

新型コロナの注目すべき後遺症 気分障害、血栓、急性心不全

 

3月に山梨県で新型コロナに感染した20代男性が髄膜炎を発症し、コロナから回復して退院したのちも、この1~2年間の記憶を失った事例がありました。そのケースでは、コロナが脳に達して脳炎を引き起こした可能性が指摘されています。

 

埼玉県の60代男性も5月に集中治療室から出たのち、目は開いているけれど意識がもうろうとする『せん妄』を発症しました」

 

自治医科大学附属さいたま医療センターの医師の調査では、新型コロナで退院した患者の25%にPTSDやうつなどの精神症状が生じました。入院中の記憶が突然よみがえる『フラッシュバック』などの症状もみられたそうです」

 

 新型コロナが直接脳に影響を及ぼす可能性は、海外でも指摘されている。

 

 『ケンブリッジ大学神経科学を研究するエド・ブルモア教授は、英インディペンデント紙(5月26日付)の取材に、新型コロナの患者には精神病の「気分障害」と「認知障害」が多くみられると主張した。

 ブルモア教授はSARSのデータなども踏まえて、記憶障害、心的外傷後ストレス障害PTSD)、うつ病、不安、不眠症などの精神医学的後遺症が、新型コロナから回復したのち数年先まで続く可能性があるとも語った。

 

 『「アメリカでは、新型コロナの重症患者の2~4割が、後遺症として急性腎不全を発症すると報告されています。また、重度の腎障害がある患者が感染すると、長期的な影響を受けると指摘されています」

 

 『「新型コロナが味覚や嗅覚を感じ取る細胞を殺してしまうと、その再生には数か月かかるケースがあるとされます。実際に新型コロナに感染した都内の30代女性は、退院後も1か月以上にわたって味覚や嗅覚障害が残りました」

 

などの報告例があるそうです。新型コロナウィルスに感染しても誰もがこうした後遺症を発症するとは、もちろん限りませんが、持病が一つでもあると、発症しやすいという指摘はなされています。現在の日本において、何一つ持病がない人がいるのでしょうか。

 

そのことを思えば、運悪く罹患した人には気の毒です。しかし、不用意であったり、軽く見て罹患してしまった人には、どうしても同情心は薄くなりますね。

 

冒頭のインタビューでの会話のように、自分はともかく家族が罹患して、重症化するようなことになった時、自らの軽率さや迂闊さをいくら悔いてもすでに遅しということになりかねません。ともかく、「君子危うきに近寄らず」の精神でワクチンや治療薬が出るまでは自粛した方が身のためです。

 

 

政府も、新コロナウィスルの後遺症については、今後情報収集の上、対策も講じるようですが、それが一体いつになるのかわかりません。

 

新型コロナ「後遺症」研究へ 呼吸機能の影響調査 厚労省

配信   記事配信:Yahoo 記事元:時事通信社

 加藤勝信厚生労働相は10日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルス感染症患者の中に退院後も呼吸機能の低下が続く人がいる可能性があるとして、実態把握のための研究を早ければ8月から開始する方針を明らかにした。     

 

厚労省によると、患者が陰性となって退院した後も、呼吸機能が低下し、酸素投与が必要になる例が報告されている。  

 

研究では、入院中に酸素投与が必要だった成人の重症患者1000人について、退院から一定期間がたった時点で肺機能検査や胸部のコンピューター断層撮影(CT)などを実施する。  

 

軽症患者1000人にも、退院後どのような自覚症状があるかアンケートを行い、状況に応じて血液を採取して分析する。

 

(全文を引用)Yahoo記事は記事自体の削除が早いため、リンク省略しました。