聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

ダイヤモンドより軽くて強い炭素結晶

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画像出典:サイエンスポータル

 

上の画像のような、ダイヤモンドより軽くて強い炭素結晶の存在を予言したと筑波大学の研究チームが発表しました。予言ですので、その存在を確認される必要があります。予言というのは、引用したポータルサイトが注目されるようにつけたもので、「予想」が適切です。

 

それは、その分野の研究者の今後の努力に大いに期待したいと思います。研究の内容については、下記に引用文を紹介しています。

 

こうした予言(予想)が的中して、新しい素材が出来ることを期待したいのですが、同時にわたしは不安にもなるのです。そのような炭素結晶が実際に生産されるようになって、大量に社会に利用され始めて来て、それをいつの日にか廃棄処分にしなければない時が来ることでしょう。

 

その時、ポリ袋の処分に苦慮している今の人間と同じような場面に直面しないかという不安です。便利で、コストが低く丈夫な炭素結晶を、リサイクルなり分解して再利用するなどと言ったことが果たして可能になるのでしょうか。

 

開発に力を入れるその1/10であっても構わないのです。利用しなくなったそれらの発明品は、公害を生み出すことなく再利用や原料に簡易に戻す技術も研究して欲しいのです。そのことを、この炭素結晶に限らず、様々な新しい素材の研究開発を行っている方々にお願いしたい。

 

 

それでは、最後になってしまいましたが筑波大学が発表の記事の内容です。

 

ダイヤモンドより軽くて強い炭素結晶の存在を予言、筑波大

掲載日:2020年7月14日 サイエンスポータル

極めて硬い物質として知られるダイヤモンドより軽くて強い炭素結晶の存在を予言した、と筑波大学の研究グループが発表した。5つの炭素原子が環状に結合した構造を立体的に組み合わせたもので、「ペンタダイヤモンド」と名付けた。便利な材料として利用できる可能性があるという。

(中略)

炭素原子だけからなる物質には、原子の結合の仕方によって、性質が異なる4種の同素体が広く知られている。ダイヤモンドのほか、鉛筆の芯などの黒鉛グラファイト)、球状分子のフラーレン黒鉛が筒状になったカーボンナノチューブだ。ペンタダイヤモンドが実際に合成できればここに加わり、化学の教科書が書き換わることになる。

(中略)

実際に合成できればこうした性質を利用し、硬さが求められる材料や高性能の電極など、幅広い分野で利用できる可能性がある。

(後略)

 

(引用はここまで。全文は、下記のサイトへどうぞ)

https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2020/07/20200714_01.html