聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

「人間関係は悪いのが普通」

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左:荒川詔四氏  右:森時彦氏   画像出典:DIAMOND on-line

 

表題の「人間関係は悪いのが普通」は、正式には

「人間関係は悪いのが普通」と考えれば仕事は楽になる

です。これは下に引用します記事の題名です。

 

会社勤めの子が、在宅勤務が週に2ー3回となり、在宅のメリットは朝5時半起で通勤しなくてもよくなったことと評価しておりました。朝が弱い子ではありませんが、それでも5時半起はつらいようです。

 

ある在宅勤務の日、やらなければならない仕事の量が決まっていてるにも拘わらず、後輩の仕事でのやり方の質問受けと指示、同期からの相談や手配などが続き、殆ど捗(はかど)っていませんでした。

 

『明日は出社日だから、残業してくる。遅くなると思う』

と就業終了時間が迫る中そう言っていました。すると、メールが来て、子の顔が喜色満面となり、

 

『一つ上の先輩が、わたしの仕事全部やっといたよ、だって』

 

子がいい職場環境にあることは、すでに聞かされていましたが、先輩のその思いやりに、思わずわたしの方が目頭を熱くしたほどでした。

 

『その好意を忘れたらいかんよ。また、今後、同じ好意を期待してもあかんよ。』

『うん』

 わかってくれたのでしょうか。

 

 しかし、逆にどんな職場に行こうと、移り変わろうと、そこには必ず「嫌な奴」がいるものです。そういう場合は、相手もそう思っている筈です。どうしたものでしょうか。男なら殴り合いの喧嘩をして互いを認め合うという、映画並みのことも可能性はゼロではありませんがより、深刻になる可能性もあります。遺恨を残すこともあり得ます。

 

解決方法はまずありません。嫌な奴は大抵いつまでも変りません。

 

密にならない微妙な距離を取るしかありませんが、同じ部署にいたらどうでしょうか。その場合、わたしなら相手の良いところは評価して、相手がやっていることが、真っ当なら協力しても良いと思っています。合わないところは、渡り合うしかありません。

 

その前に、まずは、相手の立場、その考え方を理解することが大切です。その上で、駄目なものはダメ、いいものはイイとして付き合えば、それなりにやって行けるものです。

 

 

さて、本日の引用は下記のとおりです。この結論に達するまで、相当な心労を重ねられたことでしょうね。このことばには、「諦念(ていねん)」からの「希望」があります。

 

 

「人間関係は悪いのが普通」と考えれば仕事は楽になる

ブリヂストン元CEO・荒川詔四氏×日本GE元役員・森時彦氏 対談

DIAMOND on-line

職場の人間関係を「すっきり」させる考え方とは?

森時彦氏(以下、森) 第一回対談で、「荒川さんが社長と副社長の板挟みとなり、対処に悩んだ」というお話がありました。きっと、そんな“板挟み”のような状況をたくさん乗り越えてこられたことと思います。

 

 しかし、荒川さんの語り口はとても軽妙で、明るくて、正直、深刻に悩んでいたようには思えませんでした。苦境を楽しんでいたといいますか(笑)。荒川さんは、社内の人間関係ではあまり悩まないタイプだったのでしょうか?

 

荒川詔四氏(以下、荒川) そうですね。自分で言うのもなんですが、達観している部分もあるかもしれません。

 

 「達観」するに至ったきっかけはあるんですか?

荒川 私は若いころから、社内のトラブルシューター的な役割を任されてきたんですよ。社内で何か問題が起きると「お前、見てこい」と。見て来たら、「お前、なんとかして来い」と言われるわけです(笑)。

 

 社内トラブルというのは、ひとつの部門内で問題が大きくなることはまれで、複数の部門が絡んで結果的に大きな問題となってしまうことがほとんどです。そして、会社は人間の集まりですから、問題を突き詰めていくと「誰々が悪い」「誰々が原因だ」という話に絶対になるんですよ。

 

 そうですね。よくわかります。ほとんどは「特定の誰か」だったり、「誰かと誰かの連携が悪い」という話になりますよね。

 

荒川 そうそう。そして私の役割はトラブルシューティングですから、問題を解決するために、特定の誰かに対して「ここを直してください」と指摘するわけですね。するとどういう反応をされると思います? 「お前に言われる筋合いはない」とけちょんけちょんに言われるんですよ。

 

 問題を抱えている人も、それなりの事情があるわけですものね。トラブルシューターである荒川さんに核心を突かれて、思わず反発してしまったんでしょうね。

 

荒川 そうなのでしょう。はじめは、反発されるたびに落ち込んでいました。しかしトラブルシューターとして動き回っているうちに、「まあ人間なんてものはそんなものだ」と割り切るようになりました。結果的に、私が動き回ることで問題が解決することが多かったものですから、それでだんだん自信がついてきましたね。なんとかなるわ、と(笑)。

 人間がやる仕事だから、またどこかで問題が起きるだろう。問題の原因をつくった人は、自分を守ろうと反発するだろう。そのなかで自分は淡々と、問題を解決すればいい、とある種「達観」できたんですよ。

 

 「まあ人間なんてそんなものだ」というあきらめが、「達観」の正体でしょうか?

 

荒川 うーん……。まぁ、そういうことですかね。本当にもう、ひどいときには、大きな会議で、部下が何十人もいるような役職者から「荒川はけしからん」「荒川は自分のことしか考えていない。そんな男がプロジェクトに口を出すから余計に問題がこじれるんだ」なんて名指しで批判されたこともありますよ。「いやいや、勘弁してくださいよ」と、ホトホト困りました(笑)。それでも、自分にとってはだんだんそれが「通常の場」になっていきましたね。少々のことでは動じなくなった。

 

 荒川さんのように「人間なんてそんなもの」「人間関係なんて悪いのが普通」という気持ちがあると、人間関係で悩むことも少なくなるかもしれませんね。

 

荒川 私はもともと、交友関係の広いほうじゃないんです。そんな人間が社会に出たら、もうほとんどが「合わない人」なわけですよ(笑)。さらに「会社」という利益を追求する集団のなかに放り込まれて、1日何時間も一緒にいる。すると「仲良くしよう」とか「問題を起こさないようにしよう」なんて願っても、絶対に叶いませんよね。人間関係がうまくいかないのが、普通なんですよ。そこに気づけば、職場の人間関係でクヨクヨ悩むのがバカらしくなってきますよね。

 

 そのとおりですね。

 

 (引用ここまで。長文ですので、全文を希望の方は、下記のサイトへどうぞ)

 

https://diamond.jp/articles/-/166550