聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

アトピー性皮膚炎の有力薬

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画像出典:京大発表の関西テレビ 動画の一部分

 

わたしの知っている成人した人の中に、アトピー性皮膚炎で苦しんでいる人は少なくとも3人はいます。その人達は、妻や子の知人であるため、どのような症状や辛さがあるのかは、妻や子との会話からの断片的なものしかなく、深くは知り得てはいません。

 

わたしも、本人の顔を見ると、すぐアトピー性皮膚炎にかかっているのだとわかるので、本人も人に言えない苦労、見られて知られる辛さがあると思います。

 

たとえ、知り合いであっても、その症状や対策を根掘り葉掘りは聞けません。何かの有力な薬が発売になったとか名医を知っていて、紹介出来るとかの有力な情報を持っていないのですから。ただ、同情するしかありません。そういう人はやれる対策はすべてやっているでしょうから、そういう助言も不要でしょう。

 

アトピー性皮膚炎の人に共通しているのは、程度の差はありますが、見た目に皮膚が赤黒くなり乾燥していることです。そこから皮膚の引きつりなのか、少し目が吊り上がり気味になっていたりします。

 

わたしの子の友人の女性も、その症状がなかったら穏やかでもっと可愛い人なのだろうにと残念にいつも思ってしまいます。アトピー性皮膚炎であることが気になるのか、どうしても引っ込み思案になるのか、何かの会でも殆ど出席しません。

 

 

■ これまで有力なアトピー性皮膚炎の有力薬はなかった

 本日の引用は、アトピー性皮膚炎のかゆみの発生を抑える薬の臨床試験に成功したという記事です。世界初の成果だそうです。意外ですが、これまで有力な治療薬はなかったとのことです。前出の子の友人の女の子も、20年近く定期的に治療を受けていますが、完全な治癒には程遠いという状態です。

 

 

■ かゆみを抑える薬

アトピー性皮膚炎は、痒(かゆ)みとの戦いです。痒いのをかかずに我慢するのは、或いは痛いのを我慢するより辛いものです。痒さが起こると、触っては駄目だと理解していても触らずにはいられません。今回の薬は、痒いの脳の情報をブロックすることで、痒みを感じないようにする薬となります。

小さな子供が、この病気になっているのを見ると、本人やお母さんにも気の毒でなりません。

 

 

アトピー性皮膚炎のかゆみ抑える薬 京大など治験で効果

配信

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画像出典:朝日新聞デジタル

京都大などの研究チームは、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑えるために開発された新

たな薬の効果を、国内の治験で確認した。治験の結果を米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに9日、発表した。製薬会社は今後、この薬の承認をめざす。  

 

この薬は、中外製薬(東京都)が開発し、国内での特許使用権をマルホ(大阪府)が取得した「ネモリズマブ」。アトピー患者の皮膚では、免疫細胞が、かゆみを引きおこすたんぱく質を出す。このたんぱく質の働きを薬がブロックすることで、患者のかゆみを抑えるしくみだ。  

 

チームは、従来の治療の効果が低く、症状が重い国内の13歳以上の男女215人を対象に治験をした。ネモリズマブを注射するグループと、偽薬を注射するグループに分け、16週間、かゆみや症状の変化を調べた。  

 

その結果、かゆみは注射1日後から改善され、16週間後には10段階で申告するかゆみの程度が平均42・8%、皮膚炎の強さや湿疹の範囲などを評価する指標も同45・9%改善した。重い副作用はみられなかったという。  

 

今回の治験は、薬の承認に必要な3段階の治験のうち、最終段階にあたる。チームの椛島(かばしま)健治・京大教授(皮膚科学)は「短期間で効果が得られた。今後、小児への効果も調べたい」と話している。

(全文を引用。全文引用にに付きリンクを省略しました)

 

塗り薬ではないので、十分な臨床が必要でしょうかね。多分早くても数年は要するかも知れません。また、思い副作用はないとするものの、何かしらはあるようですので、薬としての克服も課題となりそうですが、是非、早く実用化して欲しいものです。