聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

消しゴムはプラを溶かす

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画像出典:ナーフ・マーケット

 

筆記具といえば、鉛筆やシャープペン、ボールペン、消しゴム、短冊形の線引き定規、ハサミ、カッターナイフが主なものでしょうか。これらは、いつも同居して一つの筆箱に収納されているのが一般的です。

 

これを、頻繁に取り出して使ったり、仕舞ったりする分には何も問題はないのですが、利用しない期間が長く放って置くとちょっと厄介なことが起きます。

 

 

■ 久しぶりに筆箱を開けると

久しぶりに鉛筆を使おうと筆箱を開けると、線引き定規やボールペンなどにネズミに糞のような黒いゴマ粒のようなものが付いていることを見かけます。それは、カッターナイフの金属部以外の部分にもあって、見るからに汚らしいのです。

 

『げげ、ボールペンにネズミの糞(ふん)が付いている!なんで?』

という言葉が、口をつい出てしまうことになります。

 

『ありゃ、線引き定規にも糞がついてるのかー。それに消しゴムも溶けて定規に食い込んでる』

とうんざりです。

 

 

■ よく見ると

しかし、よく見ると、ネズミの糞と思えたものは、実は消しゴムの消しカスで、線引き定規に食い込んでいたと思った消しゴムは、実は定規を溶かしてめり込んでいたのでした。

 

早速にボールペンや定規から取り除こうとします。ところが消しゴムは線引き定規の接着面に多少を残し引き剥がれます。そこをきれいに取り除こうと努力はしますが、融解しているので、ケロイド状にあとが残り、使用し続けるに気にはなれません。

 

一方ボールペンの方は、すでにネズミの糞に見えた消しカスは、すぐに取れたものの、消しカスの黒い色が後に残っており、これも見るに堪えません。

 

ボールペンや線引き定規がそれ程に高価ではないので、捨てはしないものの、ペン立てに差し込んでしまってこれもいつ使うとも知れないものとなります。

 

 

■ 消しゴムはプラを溶かす(侵す)

この二つのケースは消しゴムがプラスチックを侵したものです。現 在 , 広 く 使 わ れ て い る プ ラ ス チ ッ ク 製 消 し ゴ ム の 主 な 原 料 は、 塩 化 ビ ニ ル 樹 脂、 可塑剤、 炭 酸 カ ル シ ウ ム な ど でです。

その消しゴムの中にある、可塑剤というものが、プラスチックを侵すのです。通常1~2週間程度、夏場だと1~2日でそれが溶けだしてくるといいます。

 

 

■ 消しゴムの紙は大切

普通に消しゴムは使い始める部分を除き、ほとんどの部分が紙で包(くる)まれ、その上に透明のセロファンで覆われて売られています。セロファンは使う部分のみを出せるように、キャラメルの封を切る時のように赤いテープで切りだせるように出来ています。

 

その部分だけで使い、あとは取り出して使ってはいけません。この紙の包みがプラスチックとの接触を守っているわけですから。

 

しかしながら、消しゴムはシャープな角で消したいものです。そうでないと、必要な部分まで消してしまいかねませんから。で、結局消しゴムのカバーを何時しか捨ててしまって、アラレのように切って使うこともしばしばです。これが結局悪かったのでしょうね。

 

 

■ 筆箱はいつも綺麗に

そもそも、消しゴムのカスが消しゴムについているのに、そのまま筆箱にしまうなどということは、キレイ好きの人にはありえません。わたしは、しかし綺麗好きではではあるものの、面倒が嫌いなので、消しゴムのカスだらの筆箱になることが、ほとんどです。

 

結果は、これまで述べてきた通りです。いつも後悔先に立たずですね。ホント、困ったものです。