安倍首相、トランプ大統領、プーチン大統領、マクロン大統領、ジョンソン首相。
これらの顔ぶれに共通するのは、国家の代表者ではありますが、この記事ではそのような面倒くさい話は致しません。
この人たちに共通するのは、ネクタイピンをしないということです。アメリカの大統領候補として、トランプ氏と争っている民主党のバイデン氏もしていません。ネクタイピンをしないのは、世界的な傾向なのでしょうか。
しかも、ネクタイの裏側にある「小剣通し(しょうけんとおし)」と呼ばれる輪っか(ループ)にさえ入れないこともあります。まあ、これは少数派ですが。風にネクタイが煽られて、ばらけるとみっともないものですが、気にしない人は少なくありません。
ネクタイの各部名称で、大剣(たいけん)の頂点から首元まで、だらんと下がっているだけなのは実用的で邪魔もなく快適なのかも知れません。かっこいいとはとても言えません。それが途中にタイピンがあると、アクセントとしても人の目に留まるとうれしくもあります。
日本国内のサラリーマン達も今は、殆どネクタイピンをしている人を見かけませんね。
一体いつごろからそうなったのかは、わからないのですが、わたしの若いころ(longlong ago)では殆どのサラリーマンはしていました。それも、これ見よがしに、高価なものや、奇抜なものもありました。
わたしも、コインのデザインのものや、希少な石をはめ込んだものなど、出かけてた際には手ごろなものを買っていました。しかし、それらは、今はたった一つだけを除いてわたしのもとにも残ってはいません。最近の仕事でスーツを着ることも稀になり、ネクタイですら最近買った記憶がまるでありません。
数少ない男のアクセサリーの一つであるネクタイピンが、顧みられなくなるのは時代の流れかも知れませんが、とても寂しい気がします。