聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

なぜ・台風の進行方向の右側は雨風が強いのか

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画像出典:ウェザーニュース 動画の一部分です

 

なぜ台風の進行方向の右側は風雨が強いのか?の理由はこれまで知りませんでしたが、そうなるという事実だけは、天気予報の解説で知っていました。この度、ウェザーニュースの動画での解説で納得しました。

 

すでに多くの人は、知っていることで、わたしが知らなかっただけなのかも知れませんが、わたし並みに初めて知る人もいるのではないかと取り上げてみました。

 

 

■ 地球の自転は

地球の自転方向は北極上空から地球を見ますと反時計回りになります。それは、日本からいえば、中国、中央アジア、ヨーロッパという風に西に向かって夜が順次明けていくことからもわかると思います。

 

 

■ 高気圧は時計回りの渦

高気圧はその中心から四方八方に、空気が発散する状況をいいます。しかし、地球は自転しているので、この発散方向が右側によってしまうのです。この右側に回転をかける力を「コリオリの力」と言います。

 

コリオリの力」を例えれば、

  1. 床が回転する舞台装置上に対角線上に一人ずつが立ちます。
  2. その内の一人がバスケットボールのボールを持っています。
  3. 床が回転する舞台装置が回転しないで、二人がボールをやり取りするとき、正確に投げれば相手のところに届きます。
  4. 舞台装置が反時計回り回します。
  5. ボールのやり取りを正確に投げたとしても、ボールは回転方向とは逆の方向(時計まわり)に流れてしまいます。

という風に説明できます。

これによって高気圧の風は時計回りに吹き、渦を作ります。

 

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画像出典:色形気象予報士

 

■ 低気圧は反時計回り(上の参考図)

低気圧は空気が中心に四方八方から集まって来る状況を言います。高気圧とはまるで逆です。地球の自転による力である「コリオリの力」は低気圧においても高気圧と同様に作用しますので、内向きの風は、逆の方向に曲げられることになり、反時計回りの渦ができるのです。

 

そして、台風は発達した低気圧なので当然に反時計回りの渦となります。

 

 

■ 左巻き渦の右と左

反時計回りの渦(左巻き渦)とは下の図のようになります。

 

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画像出典:ウェザーニュース

渦の右側の風は南側からの風の押しで勢いが付きます。

一方、渦の左側は南側からの風の上昇と左巻きの風とが衝突して、勢いが削(そ)がれるわけです。これにより、渦の右と左の風速に差が生じるというものです。

 

うーん。この記事を書いた私は、納得しましたが、読者はどうでしょうか?