聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

収入に目一杯の生活はダメ

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画像出典:FP協会


 

結構な年数の人生を重ねてきたわたしの経験から言うと、

『生活は、収入に対して目一杯の生活をするな』

が、身に染みた本音になります。

 

こういえば、わたしがそういう生活での失敗が原因から来た言葉なのか?となりそうですが、そうではありません。失敗に至らなくて良かったと思えることが多いからなのです。

 

 

■ 若い時の支出計画

若い時は、収入に対して目一杯の支出をしてしまいがちです。家や車のローン、嗜好品や衣装代、遊行費などの計画で毎月の支出が目白押しである、月々の収入やボーナスの支出先きはきっちりと確定している、というようなケースです。

 

 

■ いつでも変わりない生活は可能か?

このような生活は、健康でこれまでと同様に今後も続くことを前提にしています。しかしながら、多くの場合にそううまくは続けていけなくなるものです。

 

その原因がなんであるかは、人それぞれでしょう。自身あるいは家族の病気やケガであったり、そこから生じる思わぬ生活費問題も出てきたりします。また、仕事上のトラブルなどで、減収してしまわざるを得ないことが出てくるものです。両親にも同じようなことが生じるかも知れません。

 

『こんなことになるなんて。想定外だわさ』

とぼやいても、嘆いても状況が好転する訳ではありません。

 

 

■ 貯金

こうなると、今まで続けてこられた生活に一部見直しを入れ、支出を削るか貯金を取り崩すしかなくなることも可能性が高くなります。貯金は、そうした場合にも是非必要なことです。何も、何かを購入するためにだけ貯金をする訳ではありません。むしろ、何かの想定外の入用のために、積み立てて置くものであると言っていいでしょう。

 

 

■ 家計簿

家計をよりよくするために、家計簿をつけるという人がいます。事細かに収支をつけて、さして改善しないのにため息をつく人も多いでしょう。それで、家計簿をつけるのを途中放棄なんてことも。このような事細かな、支出のセーブでは、支出の改善はしません。

 

大口の無駄な出費先をきっちりと見直す、あるいは減らすことだけ行えばよいのです。家計簿は、先月出費の過多であったので、今月は減らそう程度の意識で問題ありません。電灯を100円ショップのLEDに替えよう程度でもいいと思います。

 

 

■ 提言

そこで、偉そうに提言です。「健康で元気な若い時を基準にして、支出計画を行うと躓くことが起きるので、するな」です。もしもの時に備えて、そういう若い時であっても、一段、減速した生活を続けていくべきです。それを続けていて余裕が出来れば、必要なもの欲しいものを、少しずつ買い足して行けばよいのです。

 

家や車を買うのも、新築や新車でなくても、また、大きくなくてもよいでしょう。親戚や知り合いからの家具や衣類の貰い物でも悪くはありません。「ボロは着てても、心は錦(にしき)」のようなものです。生活だけでなく、心にも余裕が出来ます。

 

このようにして、生活を一段低位において余裕を持たせるわけです。そうしていると、規模にもよりますが、少々の想定外が起きても、大騒ぎをしたり、生活がひっくり返るということは、ギリギリで防ぐことができます。最悪に至ることを防ぐことができる筈です。