聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

今年のノーベル賞 日本の候補

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アルフレッド・ノーベル

 

今年もノーベル賞発表の季節となりました。すでに、日本人の受賞しそうな人が幾人も候補に上っています。毎年候補に上ったり、本年の候補に加わったりした人は、さぞ気懸りでしょうね。取り巻きも、騒ぐので余計に。

 

 

最初に登山口を見つけたのは誰なのか。その点、ノーベル賞の選考委員会はかなりフェアな態度をとっています。

 端的なのは、2002年に化学賞を受賞した島津製作所の技術者だった田中耕一さん。たんぱく質質量分析方法を見つけました。選考委員会は、著名でない学術誌に出した短い論文から田中さんを探し出し、貢献を評価しました。」(青山学院大福岡伸一氏)

 

の指摘もあるように、候補者として全くノーマークの人の可能性も十分すぎるほどあります。

 

一方で、文学賞や経済学賞などは、科学分野に比して、画期性はあまりなく、候補者が目白押しで、年功序列型のような塩梅だそうです。

 

 

最初に登山口を見つけたのは誰なのか。その点、ノーベル賞の選考委員会はかなりフェアな態度をとっています。

 端的なのは、2002年に化学賞を受賞した島津製作所の技術者だった田中耕一さん。たんぱく質質量分析方法を見つけました。選考委員会は、著名でない学術誌に出した短い論文から田中さんを探し出し、貢献を評価しました。

最初に登山口を見つけたのは誰なのか。その点、ノーベル賞の選考委員会はかなりフェアな態度をとっています。

 端的なのは、2002年に化学賞を受賞した島津製作所の技術者だった田中耕一さん。たんぱく質質量分析方法を見つけました。選考委員会は、著名でない学術誌に出した短い論文から田中さんを探し出し、貢献を評価しました。

■ 今年のノーベル賞候補の日本人(マスコミ選出多数)

今年は科学分野では、二人が有望視されています。可能性としては中村氏の方が高いかなと思います。年齢が78歳と高齢だからです。

 

・中村祐輔氏(生理学・医学分野)

「遺伝的多型」と呼ばれる、全遺伝情報(ゲノム)のデオキシリボ核酸(DNA)配列が個人間で異なる場所を見つけるマーカー(目印)を開発。これを応用して「個別化医療」を推進。個別化がん治療の先駆となりました。

 

・藤田誠卓越氏(化学分野)

ノーベル賞の登竜門とされるイスラエルウルフ賞の化学部門を18年に受賞しました。受賞する理由として、「自然界に学ぶ自己組織化物質創成と超分子化学への貢献に対して」となっています。

 

 

■ 筆者の選出候補

筆者は、武市雅俊氏(生理学・医学分野)かなと思います。同氏は、今年ガードナー国際賞に選出されました。受賞式は10月22日。動物細胞の細胞接着とシグナル伝達を担うタンパク質カドヘリンおよび結合タンパク質の発見とその分子メカニズムの解明の業績が上げられています。

同賞は、医学研究分野において著しい功績が認められた科学者に与えられる賞です。

 

 

■ 経済学賞について

ノーベル経済学賞は、ノーベルが作ったものではなく、財団が作ったものですので、本当の意味ではノーベル賞とは言えないものですが、世界でも十分にその価値が認められています。日本がただこの一分野だけが未受賞です。アメリカの名門プリンストン大学の教授の清武信弘氏は毎年、候補に上りますが残念ながら未受賞です。

 

 

■ 蛇足

大阪に「ノーベル製菓」という会社があります。テレビのCMでも飴の宣伝で見かけることがあります。「舐めたらあかん♪- 舐めたらあかん♪-」などというCMの最後に社のロゴの崩したNマークが画面の端から2回横転して、女性の声で「ノーベル」と言って締めくくっています。

 

あの会社の社歴を見ますと、二回社名変更をしています。最後が今の社名ですが、この社名は、ノーベル賞を日本人として最初に取った「湯川秀樹博士」にちなんだものだそうです。1949年同氏の受賞と同時に社名変更を行いました。

 

当時、終戦直後の日本初のノーベル賞がどれだけ日本国民にとって嬉しいものであったかが知れますね。

 

 

 とはいえ、今年も誰が受賞されても、日本人であればうれしい。