聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

泥はね

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雨が降りぬかるむ前の未舗装の道のイメージ

画像出典:ガボンマタン

 

歩き方が下手なのか?

わたしが泥道(どろみち)を歩きますと、かかとからふくらはぎ辺りに集中して泥はねが生じます。泥道とはぬかるんだ道のことです。

 

しかし、わたしがここで言うのは、泥ばかりのぬかるんだ道ではなく、舗装されてはいないが、砂利道でもない、それ程にぬかるみもしていない、極普通の未舗装の道のことです。

 

その時の歩みは、出来るだけゆっくりと心掛けておりました。それなのにこの事が起きるのです。

ごく普通の歩みになると、ふくらはぎから更に上にもはねが掛かり、挙句はお尻の辺りにも増えてくるという、なんとも情けない状況です。それが急ぎ足になれば、背中の辺りにも散発的にでき、最悪時には首や髪の毛まで到達することも、珍しくはありません。

 

友人は、一緒に歩いている時、わたしに話しかけていて私を見たときに目撃したと、こう主張しています。

 

『君の跳ね上げた泥が、頭を超えて、君の前に落ちた』

というのです。さすがにそれは、盛っているだろうと思いました。しかし、わたしのズボンの膝より少し上に、一点の泥の染みが生々しく残っているのを見つけた時には、自分自身に愛想がつきましたね。

 

 

■ 子供の時から

歩く時の泥はねは、子供の時からの大きな悩みの一つでもありました。どんなに注意をして歩いても、必ず泥はねが起きてしまうのですから。

 

それが嫌で、飛び石伝い


のように少しでもましな部分を選んではいるのですが、それでもちょっとした油断で出来てしまうのです。

 

はいているスラックスが黒色の学生服でしたので、そのはねはどうしても目立ってしまいます。

 

 

■ 泥はねは乾いてから取る

スラックスについた泥はねを取るには、泥が完全に乾くのを待ちます。そののち、粗方(あらかた)を揉んで取り除きます。次に毛足のある布地で拭き取ると、かなり綺麗に取れます。が、何事もなかった様にはいかず、仄(ほの)かな跡が推察できる程度には残ります。

 

雨天が続くような日には、前日の上に上塗りのような状況が発生し、スラックスの後ろ部分が揉まれてヨレヨレになり、前の部分とこうも違うものかと言う程に異彩を呈してしまいました。

 

こうなっては、履き替えるしかありませんが、毎日履き替えるほどのスペアを持ってはおらず、恨めし気に空を見上げてため息が出てしまったものでした。

 

 

 

 ■ 日本の舗装率

現在の日本の舗装率は、国土交通省によれば全国平均28パーセント弱です。そんなことはあり得ない、もっと高いはずだという意見はあるでしょう。

 

この数字28パーセントには簡易舗装が含まれていません。簡易舗装を含めると全国平均は、80パーセント以上になります。(2018年における発表数字)

 

簡易舗装とは、路盤を平らにするまで削り、砂利を敷いて転圧を行った上にアスファルト、または、コンクリート舗装を行ったものです。舗装と簡易舗装の違いは、大型車や重量車両の通行を想定しているか、していないかによるものです。

 

簡易舗装は、したがってその基本部分が、簡略化されています。細い山道にも「ほそう」はされていますが、大方は簡易舗装といえます。

 

 

■ 舗装や簡易舗装の今でも

現在のような殆どの道が舗装や簡易舗装がなされていることは、そういうわたしにとって救いではあります。

 

しかし、舗装道路になって、泥はねがなくなっても、今度は濡れた舗装道路からの水はねは相変わらずで、雨の日の外出には、靴のかかと付近からふくらはぎ全般を濡らすほどのはねが上がります。

 

『傘のしずくがかかったんと、ちゃうかー?』

『傘の差し方を教えたろか』

などの言葉も頂戴するのですが、笑ってごまかしています。もう、説明するのも面倒ですので。

 

 

■ 歩く時の姿勢に問題あり?

いろいろ、友人に雨天時のわたしの歩き方を見てもらって分かったことは、歩き方に問題がありそうでした。前かがみになって歩いているらしいのです。

 

しかし、それは子供の時から、少しでも泥はねしそうにない部分を探しながら歩くときに出来た歩き方で、泥はねがあるから、前かがみになって出す足の位置を探すことから来ています。姿勢による原因も全くないわけではありませんが、主因とは思えません。

 

そこで、姿勢を正して歩いてみました。

少し改善しますが、それでも「いくらかまし」くらい。

 

■ 結論

『君のばあい、後ろ足が伸びた後、前に来る間際に、足首がぴょんと上に跳ねる』

との友人の説明です。どうやらそれが原因のようですが、それを矯正するには、まるでロボットのようなぎこちない歩き方しか出来ず、生涯矯正は不可能に思えます。

 

これまで来た半生に対し、残りの方が少なく見積もられる現在においては、雨の日は出歩かず、したがって泥はねも水はねも起こらない。というコースをとりたいと思うところです。止むを得ない場合を除いては。