酒癖の悪い人については、この前に書きましたが、今度はわたしの酒癖について。
酒は35歳をピークに段々弱くなって、普段より少しだけ酒量が増えても、直ぐに酔っぱらってしまう。
■ ビールで乾杯
わたしの場合、気の合った4-5人と飲む機会は、新コロナウィルスの流行の前には頻繁ではないものの、比較的多くありました。
最初はビールで乾杯。ビールは直ぐに腹が一杯になるので、ほろ酔いとなった辺りで、日本酒の冷酒に切り替える。口当たりが良いし、仲間も勧めてくれるのをいいことに、いつもながらについ呑み過ぎてしまう。ここがいけません。
■ 突然に記憶が飛ぶ
冷酒を飲んでいるうちに、自分でも呂律(ろれつ)が回っていないな、と思い始めるのが記憶の飛んでしまう前兆で、危ないと思い、ここで飲むのを止めます。が、すでに胃の中には大量の冷酒が残されているので、実はすでに手遅れなのです。
そうこうして居る内に、思考力がまず低下して何故ここにいるのかの経緯(いきさつ)の記憶が消えています。そして今視界に入る辺りの情景が、相当に音量が絞られたような動画のを見るような感じに映るようになります。
これが、音声を伴う記憶として残る最後の場面で、その後については、無声映画のを見るような記憶が少し続いて、やがてふっつりと消えてしまいます。その後は全く覚えていない。
■ 電柱にしがみついて
翌日になって、不安を覚えながら、仕事で顔を合わせた一人に聞く。
『おれ、途中からのこと全く覚えていないけど』
『はあ、大変でした』
やらしたのか?と不安になって
『え、どういう意味?』
『はあ、(わたしが)相当酔われていたので、タクシーを呼んで乗って下さい、って言っても、乗ってくれなかったです』
『うん』
『それで、君が先に乗って帰れ。俺は最後だって聞いてくれないんですよ』
『ほう、ほう』
『それで、みんなで乗せようとしたのですが、近くの電柱にしがみついて、喚いて聞いてくれないのです』
『電柱にしがみついて、わめいていた、、、』
全くおぼえなし。
『俺って悪いやっちゃな』
と聞きながらあきれるばかり。自分ながら情けない。
『で、みんなタクシーで帰ったのですけど、大丈夫でしたか?』
と同僚。
『うん。ようわからんけど、結構なお金持って出たけど、朝起きたら千円札一枚だけやったなあ』
同僚がケラケラ笑う。
■ 新感染症で救われる
このまま、同じようなことを繰り返して、同僚や知らない人に絡んでもいけないので、最近は、早めに切り上げるように心がけよう、としていた矢先の新コロナウィルスの流行。
最近は、全く飲みに出ていませんが。来年あたりは、同じことをやらかすかも知れないなと、思う。