有名な俳優とか、親戚の誰それの訃報を突然に聞くことがあります。前者であれば、テレビやネットで追悼の番組やツイートがあり、後者は葬儀の後の余韻で故人への思い出などに浸ったりもします。
■ 人の死も
しかし、どんな有名な俳優であっても、話題に上っている間は精々3か月から半年でしょうか。大方はひと月と持ちません。また、親族であってもそれはそう変りがあるものでもありません。時間はあっという間に残酷にも過ぎ去り、どれ程の人の死の記憶もあっさりと人の意識から消し去ってしまう。
■ 良くも悪くも
良くも悪くも人は、忘れることが出来る、自然に忘れてしまうもの。「人の噂も七十五日」季節の移り変わり頃には、誰も噂をしなくなるというものです。
■ 生きている内が花
そうであってみれば、「人は生きている内のが花」であり、「死んで花実(はなみ)は咲かない」というものです。生きている間が花です。
■ もし、
もし、こんなことをやりたいと思うことがあるなら、今すぐそれに向かって始めるべきでしょう。やりたいことをやらないで後悔するより、やって後悔することをわたしなら選びますし、実際にそうやって来ました。
■ 成功より失敗が多いのはふつう
成功することより、失敗の方が数倍も多かった。失敗すると「あほ」とか「バカ」といわれもしました。何かをやる時には、今成功している人でも数多くの失敗をしています。努力を重ね、苦労をして来ています。それを、ただ言いふらさないだけのことです。
■ 死に間際に
死に間際まで、わたしはやりたいことをやり続けていたい。「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(下の画像)で葛飾北斎は次の様に言ったと言われています。
『70歳以前までに描いた絵は取るに足らない。73歳にしてようやく動植物の骨格や出生を悟ることができた。80歳ではさらに成長し、90歳で絵の奥意を極め、100歳で神妙の域に到達し、百何十歳になれば1点1格が生きているようになるだろう』
どうでしょう、平均寿命が短かったこの時代において、70歳までしてきた努力は取るに足りないとは。この気概。北斎には到底及ばないでしょうが、わたしでも、あなたであってもこの気概は持ち続けていたいものですね。