アメリカの大統領選挙戦は後味の悪い結果となりました。
トランプ前大統領は、選挙不正が行われたとして、選挙結果に同意しないまま、ホワイトハウスを去りました。バイデン大統領のいる「ホワイトハウス」は、「グレーハウス」位の批判を持って。
トランプ氏は、選挙に負けたのではない、バイデン大統領側の選挙の不正に負けたという印象を支持者に付けることに一応の成功をして、将来に繋げました。
■ 選挙不正は確かに存在した
確かに、今回の選挙で不正はアメリカの州のあちこちで行われたことは、開票場の監視カメラの映像や選挙に関わった人の証言で明らかです。それを、トランプ陣営側が、指摘し、州政府の最高裁判所や連邦最高裁へと訴えたものの、最終的には訴えは取り上げれれませんでした。
■ 選挙不正はこれまでもあったであろう
アメリカの選挙による不正投票や集計の不正は、何も今回が初めてではないのではないかと思います。確かに今回の不正を見ると、日本のように厳正な方法は採られていません。それでも、これまでは国民も議会も納得していた。そのような不正は、ある地域ではあったとしても、大勢に影響はないであろうという事なのでしょう。
■ 日本なら
日本であれば、ひとたびこのような不正があれば、少なくともその地域で、再投票を行うことになるでしょう。その辺が、国民性の違いなのかも知れません。
■ 投票方法などの議論
選挙期間中ではなく、今回の不正を元に選挙制度や投票方法を議論して、改善していくことがアメリカで出来るなら、今回の混乱は意味があったでしょう。そして、トランプ氏の指摘に呼応してもっと厳正な選挙へと投票方法に改正されるなら、素晴らしい。
しかし、アメリカは、それが出来るでしょうか。
■ 陰謀論など
この選挙には、いろいろ陰謀論なるものがあるとされています。しかし、どれもなるほどという理由付けはあるのですが、決定的な証拠は挙がっていません。一番有力なのは、財閥の同士の力の駆け引きです。イギリスに拠点のロスチャイルド家とアメリカのロックフェラー家のせめぎ合いの結果である、というものです。
そして、トランプ氏は、ロスチャイルド家の支援を受けて大統領になった。それが、今回はロックフェラー家の巻き返しにあったというものです。近年は、ロックフェラー家の権勢が有力となっていますから。つい最近、ロスチャイルド氏が死去したとの報も入っています。トランプ氏の落日に呼応しているかの様です。
■ 選挙制度
今後、このような禍根を残して選挙に対して、このような両家の権勢の綱引きが継続するなら、選挙制度や方法が改正されることはあり得ないでしょう。ただ、このままでは、今回のトランプ支持者に燻(くすぶ)る不満は、アメリカ社会を不安定にし、混乱させることでしょう。
■ バイデン政権
バイデン政権は、国際協調路線ですので、トランプ氏のように極端ないわば依怙贔屓な遣り方はないでしょう。だからといって、防衛や貿易に弱腰であろうはずもありません。トランプ氏との比較ですれば、平凡なやり方で終始する、それだけです。
国内の産業界の意向のはざまに揺れ動く政治で、政策の多くが遂行出来ないままで推移していくしかありません。まあ、普通の政治に戻っただけであろうかと思います。