聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

建築設計図

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ネットで見かけた建築設計図です

ごちゃごちゃと描かれていますが、施工図はこれの数十倍の密度の描きこみとなるのが普通です。

 

建築設計事務所に勤めている人、あるいは建築に関係していない人は、恐らく建築設計図で建物が建てられていると思っていることでありましょう。まったくの外れではありませんが、建築の施工現場では設計図は単に概要図に過ぎません。

 

■ 建築設計図

建築設計図とは簡単に言えば、

『こんな風な建物を建てる図面ですよ』

という事であって、建築施工の現場では、建築設計図を見ながら現場の監督や職人さんが工事を指示したり、型枠加工組立をしたり、鉄筋を組んだり、ブロックを積んだりしているわけではありません。

 

■ 建築施工現場では

建築の施工現場では、現場用の図面を設計図を元に作ります。設計図は、アウトラインなので、その細かな詳細は現場で作成します。

 

その図面の事を「施工図」と言います。殆どが、現場に常駐して図面を描き、職人や業者に渡し、業者が自分の会社の図面を更に描き現場の常駐の図面を描いている人と照合して、OKが出ればその図面を見て、業者の施工部隊が工事をする、という段取りです。

 

設計図は、自らの想いを描いておりますが、それがまたちゃんと納まらない事が多く、施工現場では四苦八苦するところです。建築設計事務所の人は、殆どが建築施工現場や建物の納まりを知らないまま図面を描いているのが現状ですが、この傾向は一向に改善されません。

 

■ 施工図

施工図は従って、工事の段取りからお金、おさまりなどあらゆる業種を把握している人でなければ描けません。従って、希少な技術者です。お金の入りも元受けの建設業者の社員よりはずっと高額です。

 

最近は、施工図専門の会社があり、社員を現場に派遣していますが、サラリーマン化して、余り独立して儲けてみようという人は、殆ど居なくなりましたね。わたしは、長らくこの仕事に従事しています。