自宅で仕事となりますと、昼のメニューはインスタントラーメンか、昨夜の残り物のおかずとご飯、あるいはうどんでしょうか。
■ 麺(めん)パラ
勿論、出前を取っても良いでしょうが、高くつきます。ということで、どうしてもうどんや蕎麦、あるいはインスタントラーメンとなります。これを、我が家では「麺(めん)パラ」と半ば自虐的に呼んでいます。
麺パラとは「麺類パラダイス=めん天国」という程の意味合いです。他の家庭はどのような昼食であろうかと、ため息交じりに考えたりする。
■ スーパーのアウトレット
麺パラですので、その在庫は豊富であります。有名メーカーからスーパーの見切り品売り場などにあるものまで、多種多様であります。
見切り品と言えば、我が家の行きつけのスーパーでは、この見切り品売り場を、いかにも値打ちありげに「食品アウトレット」と称して凡そ二メートル四方のワゴンの上に展開しております。その上に山のような見切り品が雑然と置かれています。
見た人が、掘り返して値踏みするものだから、もう乱雑そのものとなっております。
■ 中には
聞いたこともないようなどこかのご当地ラーメンや試作して殆ど売れなかったらしいお菓子などが並べてあるのを、貧しい我が家は決して見過ごしはしません。ケチを付けながら、あれこれと吟味して結局は大抵の場合、一つは買い物かごに入れる。それも、癪に障るが、貧乏カネなしと言うしね。
確かに、大半が売れない理由が納得できる。何かが足りないと思うのだが。それが何なのかを断言できるほどの舌を持っていないから。
しかし、たまに
『お、これは旨い』
と思うものに当たることもある。それが、わたしの舌にあっただけかも知れないけれども。
『もっと買っておけばよかったなあ』
と言っても、既に遅い。買ったその日に消費すれば、それに気づいて車を飛ばしたかも知れないが、外れ物かも知れないと思うから、インスタントラーメンのストックが著しく一時的に減少した時の緊急用くらいに食べるので、その時にはスーパーのセールはとっくに終了しているということになる。