聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

水素利用の自動車

 

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画像出典:JHFC

CO2削減に向けて、事実上無公害の自動車エンジンが開発されつつあります。それが、水素を利用したエンジンです。

 

■ 種類は二つ

  1. 水素を利用したエンジンには2種類あります。水素を利用して発電するエンジンでいわば水素発電自動車。燃料電池車といいます。
  2. 水素そのものをガソリンの代わりにエンジンで燃焼させて走る水素エンジン自動車

 

1. 

従来のエンジンのように内燃機関を持ちません。水素で発電した電気をバッテリーに貯め、その電気でモーターで回して車を走らせます。モーターだけで走りますので、車から今の車のような騒音やCO2などの有害物質は出ません。出るのは、水のみです。

 

モーター音が「キュル、キュル」として、忍者のように歩行者の背後に近づいてきます。いわば、現在のハイブリッド車が、モーターだけで動き出す時のような少し不気味な感じがします。

従って、このタイプが今後社会に広く採用されるなら、静かな社会であると同時に、何らかの作られた音を自動車が出す仕組みが必要で、実際にその音の研究もなされています。課題もあります。

 

2.

このタイプはいま使っているガソリン車が、ガソリンではなく水素を使う点だけが違います。従って、今の車と同じようにエンジン音がして、逆にいえばいかにも車らしいのです。

今の車はガソリンを気化させてエンジンで燃焼させて動力を得ます。水素エンジンは、そのガソリンの気化の代わりに既に気化した水素を送り込みます。それだけの違いです。

 

水素は、取り扱いにくいし、金属も侵しますので、今のままのエンジンでは使えないものの、それを除くと、殆ど変わりません。音もガソリンエンジンと同じように出ます。まあ、トヨタ自動車ではすでに、水素エンジンを開発して、レースに出たりしています。課題もあります。

 

 

■ 筆者は

筆者のわたしは、2.の水素エンジンになればいいなと思っています。やっぱり、坂道では苦しそうな音を出したり、高速ですと快適な音も聞こえたりする方がいいなと思うのです。

現在は、その他にも電気自動車があります。これはバッテリーの電気で走る車で、一部生産されて利用されていますが、バッテリーの容量と充電時間に課題が残っています。

バッテリーの容量は現在新車ならガソリン自動車のように500㌔くらいは走れますが、次第に劣化して来て、そう長くは走れなくなりますし、充電も時間がかかりながらも、フルに充電ができないことも欠点です。

 

電気自動車の充電が日本中で平日に行われるとなると、電力不足にもなりかねません。

 

という訳で、ガソリンや軽油以外の新しい動力源で走る車は、今は過渡期にあってまだ海の物とも山の物ともつきません。しばらくは、わがガソリン車が主流であろうかと思います。