聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

仕事にはそれぞれに苦労と誇りがある

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画像出典:nomado



人は自分が働いている職種や仕事の中身などには、一種の人には分からない苦労や努力、難しさがあるのを感じているものです。そしてそれは実際に存在します。それを自身が出来ることに、僅かであっても誇りを持っているものでもあります。

 

例えば、焼き芋屋さん。

『なあに、石の中に埋めて、下から焼いたらいいだけのことだろ?』

とか

『芋さえええのんを入れて、普通に石焼したら、誰でも簡単やろうが?』

などと言われると、焼き芋を専業とする人は、きっとムカッとするものであります。 

 

「それが、あなたたちが言うほど簡単じゃあない。加熱の加減や焼け加減は微妙なものがあるんだから」

と心で反撥したりするものであります。わたし達の苦労など何にも知らないくせにと思うことでしょう。

 

それは、何も焼き芋屋さんだけに限ったことではない。どんな職業にだって、そこに毎日働いていれば、同じ事を感じる筈でしょう?

 

 

掃除のおばさんにも大企業の社長でも、それはそれで大変なんだということです。それをわたし達がその立場にいないと、それ程の苦労があり得ないと思うものなのです。

「俺たちの方がもっと大変なんだ」

と。

 

人は他人の苦労や痛みを感じることが出来たら、辛くて生きていられないのであろうから、それはそれでいいのかも知れない。

 

 

■ 少しの思いやりを

しかし、自分自身以外の働いている人に、何かしらの苦労があると思って、ちょっとした気遣いをするだけで、いろいろな仕事の人を助けることくらいは出来る筈です。それが出来るのは、やっぱり感謝が持てることが必要なのかも。