聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

お役所仕事の極めつけ

 

 

画像出典:京都市
赤い手のマークの部分がプラケース入りCD


過日、京都市の区役所にCDとそのプラケースを分別ごみとして持って行きました。収集リストに区役所持参とパンフレットに乗っていたためです。処分するCDは割と多くあって、その殆どが仕事である建築に関するデーターが入っていたものもありました。

 

出す前にはCDはカッターーナイフで丹念に傷を付け、データーアクセスが出来ないようにしました。

 

量は30枚程度。CDの殆どはトーメイのケースに入っていたもので、収集の紙にはCDがプラケース入りのイラストでした。が、処分の際にはCDとプラケースとは分けてするのではないかとおもい、わざわざ分別して持参しました。

 

■ 区役所の言い分

暑い7月の中旬ごろでしたでしょうか。

手提げのビニール袋に入れて、12、3分かけて汗ふきふき行った。

 

窓口に持参すると、中年らしい男性は、わたしの顔を見て、面倒くさそうにこんな風に言いました。

『CDはプラのケース入りの物のみを受け付けていますので、お持ち帰りくださって、可燃ごみで出して下さい』

『最終の処分は分別しないのですか?』

とわたしの問いには答えず、

『ともかく、窓口ではこのイラストの通り、プラ入りのCDのみを扱っていますので』

と主張を繰り返すのです。

 

わたしは、押し問答しても埒が明かないと思いました。また、折角暑い中を持参した意味が失われてしまう馬鹿らしさや、更にはまたそれを持ち帰る気力も失せてしまいました。

 

『じゃあ、CDをプラのケースに入れたらいいんですね?』

わたしは、何が何でも引き渡して持ち帰るまいと決心しました。

 

『まあ、そうです』

と窓口のその男性は、わたしの言葉を驚いたような目つきで答えました。わたしの言葉はおそらく想定外であったのでしょう。

 

わたしは、狭い窓口のカウンターの上で、プラのケースに再びCDを入れる作業をしました。プラのケースの方が何枚か少なく、CDを二枚重ねて入れたものもあり、十分に蓋が閉まらないものも出てしまいましたが、CDがプラケースに入っている物、である要件は満たすことが出来ています。

 

作業を終えてそれをカウンターに積み上げて、

『じゃあ、よろしく』

『お疲れさまでした』

と、あきれ顔で答えた窓口の男性の顔をみてニヤッと笑ってしまいました。

 

■ お役所仕事の極み

わたしは、ケースに入っていようといまいと結局、「固形燃料」となるのだから、お役所仕事の四角四面の対処の仕方に腹も立ちあきれもしました。

もしかしたら、それをその場に打ち捨てて帰ったとしても、まさか追いかけて来はすまいと思ったのですが、それではわたしの負けだと思い、規格に合うようにCDをプラケースに入れる作業をしました。

 

しかし、昔に比べたらだいぶ行政サービスも改善されましたが、特有の役人の凝り固まった対応には改善の余地は十分にあると思われる出来事でした。