聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

クールジャパン?

画像出典:内閣府

 

「クールジャパン」(Cool Japan)は下記(小文字で色付き)にもある通り、「カッコいいい日本」と題して日本文化を外国にアピールするものです。NHKではひところ、盛んに在日の外国人をスタジオに呼んで「クールジャパン」と思う事柄を語り合う番組がありました。

 

スタジオに呼ばれた在日外国人は、それぞれが口々に「クールジャパン」の一つを語ってくれ、賞賛して呉れたりすると、おだてられているかも知れないとは思いながらも、日本人として嬉しくはありました。

 

確かに、日本と言う国を外国の人達に知らしめたのは、国の外交ではなく結局のところアニメや漫画などのポップカルチャーでした。漫画はわたし達の若い頃には、読んでいると眉を潜めたものですが、それが一番外国人に理解されたという事実で今では親も昔ほど煩くはありません。

 

「クールジャパン」は、日本の文化面での様々な分野のソフトが国際的に評価されている現象や、それらのコンテンツそのもの、または日本政府による対外的な文化宣伝・輸出政策で使用される用語。
具体的には、アニメや漫画、コンピューター・ゲーム、芸能などのエンターテインメント、ファッションやキャラクター商品、食文化、伝統工芸、宅配便、旅館など幅広い分野が対象となる。クールジャパンとは「かっこいい日本」「感じがいい日本」という意味を表す。
株式市場では、「クールジャパン」というと、アニメ、漫画、キャラクター、ゲーム関連の銘柄が主に対象となる。

 

欧米とは、まるで違う文化と伝統でありながらそれらの国に決して引けを取らない社会の発達に、確かに驚きはある事でしょう。わたしが外国人であったなら、きっと同様に驚きもし、その理由も知りたいと思うことでしょう。

 

■ しかしながら

しかしながら、一日本人としては自らが「Cool japan (カッコいい日本)」などと自称するのは何か違和感があります。

それは例えば、

『どうだ、俺ってかっこいいだろ?』

とうぬぼれて発言しているとしか思えない。それが、他国であればどうということは無いかも知れない。しかし、日本人はもう少し控えめであり、謙遜を大切にする民族なので、違和感を感じるのでしょう。

恐らく、この違和感はかなりの日本人が感じるか、感じているのではあるまいか。

 

本当にカッコいいとは自らが名乗るものではなく、自然と人が評価してくれるものであるので、たとえ政府の成長戦略の一つであっても、もっと他に適切な言葉は見つからなかったのか?と思う。