わたしは、テレビに出演中の女優さんの名前を失念して、思い出そうとその日中を苦悶し、そのあまり翌朝には思い出そうとした女優さんの顔を忘れてしまうという笑えない失態。まるで喜劇の様なボケ方ではありましたが、思い出すべき対象を忘れては最早、自らを笑うしかありませんが、そうなっては、気持ちは晴れたかに思えました
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ここまでが前回のブログのざっとした顛末でありました。
わたしは、その日の夕方になって妻にこの話をしてみました。妻はわたしの顔をマジマジとみて、
『お父さんが思い出そうとしていたのは、冷凍のフルーツの名前じゃなかった?』
といい、
『その名前をわたしに尋ねたでしょう?わたしも思い出せなかったけど』
『え、、、そうやったかいなあ』
わたしは、狼狽し混乱しました。そして、やっと自分が思い違いをしていることに気づいたのでした。
その女優さんの顔も勿論知ってはいるが、名は思い出せません。しかし、名を強いて思い出そうという気はなく、その女優さんのフルーツの盛り合わせに、使われていた冷凍フルーツのひとつの名を思い出そうとしていたのでした。
そして、いつの間にか女優さん名前を思い出そうとしていてることとすり替わっていたのでした。思い出そうとする女優さんの顔が他の女優さんの顔に取って変わりそうになるなどの何か違和感もそういえばあった。
■ 合点がいった
わたしが思い出そうとしていたのは、冷凍フルーツの名前だったのです。わたしは自分の迂闊さを妻にさらけ出してしまったことを大いに後悔したものの、覆水盆に返らずとなったのでした。何を今更ではありますが。
そして、その冷凍フルーツの名前は「ライチ」でした。割と簡単に思い出せました。思い出すことが出来ても少しも嬉しさは湧いてきません。