聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

怒ることが少なくなった

画像出典:国民共

複数人で暮らす時には、長く一緒に暮らしていても、自分の思いと違う主張や行動或いは言動が出ると、苛立ちと同時に同じ程度の怒りもこみ上げて来るものです。

それが、長年連れ添って来た妻であっても同じです。

そういう時、あなたはどうして居ますか。

 

相手の言い分を無視したり、怒って反論したり不合理を指摘したりしますか?

わたしは、妻の言い分に理があっても、或いは、間違っていても自分の理の正しさを押し通そうと、理詰めに詰め寄ったりしてきました。そして、大抵を押し通してきました。

 

無口で理詰めなどの口論には弱い妻は、不承不承(ふしょうぶしょう)ながら、最後は黙り込んでしまうのが結末でした。

だからといって、わたしの心が晴々とすることは一度もありませんでした。何より、わたしは、一番大切であろう相手の思いを汲むことを少しもしなかったからです。相手を斟酌しない勝利などつまらないものです。

 

最近は、わたしは妻に目に余るほどの言い分でない限り反論しません。わたしは、妻の言い分をもっともだとは思えなくても、腹が立たなくなりました。言いたいことは言いたのだから、それを受け入れてもいいと思えるのです。主張には理由があるのだから、それを汲めばよいだろう、と自分に言えるのです。

本当に何故か自分でもおかしなことに腹が立ちません。

妻も張り合いが無いのか、余り訳の分からない主張をしなくなりました。

わたしが丸くなったのでしょうか。