聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

7500年前の女性の顔

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画像出典:ナスジオ

 

中東に行けばすぐにでもお目にかかれそうな画像は、今から7500年前の今のトルコ辺りの女性の顔の復元の塑像(そぞう)です。復元技術が素晴らし過ぎて、実際の女性の写真かなと思える程見事な出来栄えです。

 

年齢は30歳代後半でしょうか。現代人と殆ど変わりませんね。生物学としては殆ど外見上変っていなかったのでしょうか、殆ど現代人として完成しているように見えますね。それとも、復元に現代人を当てはめたからでしょうか。

 

 

7500年前のイベリア女性の顔を復元、現在のトルコ地方のDNAが90%

本人か近い祖先が、現在のトルコから地中海をわたってきた可能性

ジブラルタルは、スペインの南、イベリア半島の南端に位置する英領だ。1996年、ここで考古学者らが調査を行い、洞窟の中から頭蓋骨を含む人骨の埋葬地を発見した。

この頭蓋骨がいつの時代のものかは謎のままだったが、2019年、DNA分析によって7500年前の女性のものと判明した。ジブラルタルで見つかった現生人類の女性としては、最古のものだ。

 

 さらに、頭蓋骨の持ち主の祖先はイベリア半島のはるか東から来たことも判明した。農耕がヨーロッパに広がっていった時期に、古代人類がどのように移動していったのかを知る新たな手がかりとなる。

 

 ジブラルタル博物館の研究チームは、彼女の顔を法医学的・解剖学的に復元することに取り組んだ。破損した骨をコンピュータースキャンし、下顎をはじめ欠損部を再構成した。スキャンによって得られたデータとDNA分析の結果を統合し、6カ月を費やして、印象的で生きているかのような顔を作り上げた。彼女は、ジブラルタルの古い呼び名であるモンスカルペにちなみ、「カルペイア」と名付けられた。

(引用はここまで)全文は、下記のサイトからどうぞ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/54ee6a4610b820275f7a8fadcf93493af4fdc4e0

 

女性の頭蓋骨が発見されたのは、記事の冒頭にもあるように、スペインの南端である「ジブラルタル」です。アフリカのモロッコとの間の有名なジブラルタル海峡付近です。ここには、幾つもの洞窟があり、その一つから堆積物の中から、動物の骨などと一緒に発見されたそうです。この付近の洞窟には、ネアンデルタール人の住んでいたものもあるそうです。

 

イベリア半島と書かれていますが、イベリア半島とは、スペインとポルトガルがある国土全体が、それにあたります。半島というには少し大きい気がしますが、やっぱり半島には違いありません。イギリスよりずっと広いのですが。

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筆者がGoogle mapに加筆

 

 

この女性の名は「カルペイア」。ジブラルタルの古名の一部を名としてつけたそうです。よくわかりませんが、女の人にふさわしい名のでしょうかね。それとも土地の名をとって、無機的な名なのでしょうか?

 

農耕と牧畜が現在のトルコあたりから西に広がったとされており、彼女はその文明とともに流浪の民にとなって、発見地までたどり着いたのでしょうか。なんだか、ロマンがありますね。

 

記事では、この女性は、乳製品が苦手だったようで、おなかを壊していたみたいです。わたしもどちらかというと乳製品は苦手なので医薬品の無い時代に、大変だったろうな、「同類相哀れむ」を感じましたね。

 

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画像出典:ナスジオ

超リアルなシリコンモデルを造り、着色したそうです。年齢と天候の影響を受けた肌の再現に、ハエン氏は腐心したとあります。ここまでくるとほぼ芸術ですね。