ＪＡＸＡが提案している高速ヘリコプターの概念模型機
画像出典：JAXA（引用はニュースイッチ）
高いところは、子供の頃には少しも怖くありませんでしたが、歳を重ねるに従い怖くなって来ています。なぜでしょうね。
昔なら、柿の木の天辺（てっぺん）に上っても少しも恐くはありませんでした。もしその時にあったのなら、バンジージャンプだってできたと思います。それが、近年、以前住んでいたマンションの9階のベランダから、下を見下ろしただけでも、軽い眩暈（めまい）と嘔吐を催したものでした。
今は、高いところへ行くことも、見下ろすこともしたくはありません。
本日の記事は、その上を行くヘリコプターに関する記事です。ブログ記事の最後の方に引用記事はあります。
まずはヘリコプターとはなんぞやということを簡単にまとめました。
■ ヘリコプターとは
『名はギリシャ語のヘリックス (helico-・螺旋) とプテロン (pteron・翼) に由来しており“ヘリコ・プター”と区切るのが正しい。安定して飛行できるヘリコプターが誕生したのはアドルフ・ヒトラーによるナチス政権下であったとされている。（wikipedia）』
屋根に地面に対して水平に回るローター（メインローター）と後方の機体を安定させるための小さい目のローター（ティールローター）を備えたものが一般的です。
ティールローターは前方に機体を推進するためにあるわけではありません。あくまで、機体を安定させるためのものです。これがないとメインローターだけだと、機体はメインローターとは逆方向に回転力が加わりグルグルと回り続けてしまいます。それを安定させるためにティールローターはあります。
これの回転を調整すると、簡単に方向転換ができます。
■ ヘリコプターが前に進む方法
ヘリコプターが前に進む方法は、メインローターが水平だと思えたものが実は、少し前に傾けることができます。屋根のローターの付け根が前に倒すことができる訳です。ヘリコプターが緊急に飛び立つときの動画を見ますと機首自体も少し前のめりになって飛んでいくのがわかります。
この時にメインローターも少し前のめりに傾（かたむい）て回っているわけです。この前に傾いたメインローターのおかげで前に飛行できるわけです。
■ 静止中（ホバーリング）
空中静止中（ホバーリング）の時は、メインローターは地上に水平に回っています。垂直の上下の移動も同じことです。メインローターの回転数で上下の位置を決定できます。
■ ヘリコプターのスピード
最高速度で時速300㎞出るものがあるそうです。下記の引用記事では時速270㎞としています。
■ ヘリコプターの問題点
ヘリコプターは固定翼機に比べると、一般に速度が遅く、燃費も悪く、航続距離も短く、かつ、騒音が問題になりやすい。
こうした、欠点のいくつかを克服した、あるいは改良、機能の追加してJAXA（宇宙航空研究開発機構）が実用化に向けて研究中のものが公開されました。
冒頭の画像がそれで、従来機との違いは、
① メインローターは、水平に回るだけのしくみ（浮動に専念出来る）
② 前方に左右に水平翼がある（機体が安定する）
③ 水平翼には、プロペラがある（前進に専念出来る）
④ 水平翼は一部が下方に折り畳める（ホバーリング時に有利）
世界最速のヘリ開発に挑むＪＡＸＡ、主翼両端につけたプロペラが活きる
時速５００ｋｍ、実用化に照準
2020年09月08日 ニュースイッチ記事
ヘリコプターは垂直離着陸が可能で、空中停止（ホバリング）もできる飛行特性を生かして、人員輸送や救難救急、防災、報道など広く使われており、国土の狭い日本では固定翼の飛行機とほぼ同じ数（８００機以上）が運用されている。
しかし在来ヘリコプターの主流となる設計は機体上部の大きなメーンローター（回転翼）と機体の向きを維持する尾部のテールローターとの組み合わせであり、この設計では比較的高速な機体でも１５０ノット（時速２７８キロメートル）程度が限界である。
ＪＡＸＡでは効率的（燃費消費が少ない）な高速ヘリコプターの開発と欧米の同種類の開発中の機体よりも高速な時速５００キロメートルを目指して、主翼の両端に電動駆動の「アンチトルク」用プロペラを取り付けた独自概念の機体を提案している。
（引用はここまで、続きは下記のニュースイッチサイトへどうぞ）
