道路の行先表示に思うこと
車に乗っていて、時々道路の行先表示に書かれているローマ字表記に疑問を持つことはありませんか?。道路の行先表示とは、上の画像の様なものです。
この画像では一番上には行先として「東京」が挙げられていてその下に「Tokyo」とローマ字が見えます。
日本人は「Tokyo」と書かれていても普通に「とうきょう」と呼びます。それは、「東京」という言葉が既に日本人に摺りこまれており、たとえ「Tokyo」と書かれていてもそのように呼びます。
同じように兵庫県の県庁所在地である「神戸(こうべ)」がローマ字表記で「Kobe」と行先表示の漢字の下に打たれていたとしても、これも「こうべ」と日本人なら呼びます。
しかし、外国の人から見れば、漢字よりその下のローマ字を見ますから「東京」は「トキョ」と読む。「ウ」がない。まあ、それでも東京は有名都市であるし、それでいいのかも知れない。しかし神戸なら「Kobe」を「コベ」と外国の人が読んで場所を聞かれても、日本人がそれが神戸であると直ぐに分からないに違いない。
『コベってどこだ?コベ、コベ。ああ、神戸か』
といった具合になるでしょう。
■ 東京オリンピック
昨年に日本で行われた東京オリンピック。開催地が決定する場面は、テレビでもネットでも散々に放送されたので大抵の人は一度は見ているでしょう。2013年9月8日は国際オリンピック委員会(IOC)の第125次総会で、2020年夏季五輪開催都市が東京に決まった瞬間でした。
封筒から書類を出して、読み上げる委員会の人。
『tokyo』
と封筒の中をの決定地の紙を会場に示しながら、言いましたね。オリンピックが日本開催となって誰もが喜んだのですが、わたしはそれを発表した国際オリンピック員会の男性の
『トキョ』
の発音が、気になりました。「ウ」が抜けていたからです。しかし、これは発表した男性が悪いわけではありません。日本人が読んでもtokyoは「トキョ」となるのですから。
神戸も「コベ」でしょう?日本が付けたローマ字でありながら、もっとうまくつけられなかったのかという思いがします。外人でも「トウキョウ」と発音できる人もいますから、そういう表記にすれば良かった。
確かに文字数が少なくて済むし、外国の人なら「トウキョウ」より「トキョ」の方が言いやすいのかも知れないが、未来永劫に続く読み方であれば、筋を通しても良かったと思うのですが。
■ Googleの翻訳ソフト
Googleの翻訳ソフトに東京を日本語に入力し、訳を英語にして、それぞれの左下のスピーカーのアイコンをタップすると、日本語のわく下のスピーカーアイコンでは、
「とうきょう」と女性が日本語の発音をしてくれます。
『おお、とうきょうだ』
と、一瞬感激するけれども、その女性の発音が何とも面倒臭げ。いやいながらに発音しているようにしか聞こえない。もしくは投げやり的。一方、右の訳のわくでは、英語。こちらも別の女性であるが、
「トキョウ」と発音している。
その発音は、トキョウ」というより、アイドルグループの「TOKIO(トキオ)」を「ときお」と発音するに近い感じがする。
どちらも、素直に笑える。暇があれば試して欲しい。
まあ、日本語の母音は発音しにくいのかも知れないが、日本で外国の人から地名を聞かれて分からないのも情けない。