聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

DNAで解決 雪男伝説

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画像出典:Yahoo(ナスジオ)

 

「宮城や福島県に謎の白い物体目撃情報」などの記事が多数出て大騒ぎとなったのは、2020年6月17日(水)のことでした。要するに未確認飛行物体(UFO)の出現です。これは、どう見ても、人類以外の知的生命体の創造物ではなさそうなので、わたしは、これ以上興味は湧きませんでした。

 

今日は、それに似た話で未確認生物(和製英語ウーマ Unidentified Mysterious Animal )の話です。未確認生物というのは、全世界で数えきれない程の伝えがあります。日本もネッシーをもじった恐竜やツチノコ、カッパのミイラなど枚挙に暇がありません。

 

本日はその一つである未確認生物「雪男」伝説真贋(しんがん)の検証結果

の記事を見つけましたので紹介したいと思います。

 

「雪男」の目撃情報でで有名なところでは、

① ヒマラヤ山脈の「イエティ―」

② アメリカのロッキー山脈の「ビッグフット」

③ 同じロッキー山脈の先住民の間では「サスクワッチ」

④ 中央アジアの「アルマスティー

⑤ スマトラ島の「オランペンデグ」

 

があります。

 

世界の「雪男伝説」をDNA鑑定してみた

配信 Yahoo記事 記事元はナスジオ

 

 (前書き一部省略)

英国オックスフォード大学の人類遺伝学者、ブライアン・サイクスも、雪山をさまよい歩く怪物の痕跡を探っている一人だ。ただし、サイクスたちの研究チームには、これまでにない最新の科学兵器がある。DNA分析だ。  研究チームは、標本の保存状態がどんなに悪くても、50年前までのものならDNAを抽出できる技術を開発して、調査の幅を広げることに成功した。サイクスは、「標本の表面についた人間のDNAによるコンタミネーション(汚染)を完全にクリーニングする技術を開発した。また標本には表面が丈夫で内部が保護されている体毛を選んだ」と語る。

未確認生物の標本30点をDNA分析してみると

 サイクスは、過去50年にわたって雪男のものではないかと言われてきた体毛や毛髪の断片を集め、分析した。そして標本中のDNAを、30万種以上の生物の遺伝子配列を記録した国際的なデータベース「GenBank」にある情報と照らし合わせた。比べたのはミトコンドリアDNAという母親によって伝えられる遺伝子である。  サイクスらが世界各地の博物館や個人が所有する未確認生物の標本30点をDNA鑑定した結果は実に興味深いものだった。そのほとんどが、ありふれた動物の体毛であることがわかったのだ。  

 

ビッグフットの毛とされていた北米の標本のうち3点は牛で、羊、アライグマ、ヤマアラシの毛もあった。スマトラ島の類人猿オランペンデクの唯一の試料は、熱帯の森に棲む大型哺乳類バクのものだった。ロシアの中央アジアで見つかったアルマスティの標本3点は、実は馬の毛であることがわかった。

 

中には、アメリカクロクマやアライグマの毛もあった。どちらもロシアには生息していない種で、これではつじつまが合わない。中には人間のものと判明した標本さえあった。テキサス州で見つかったビッグフットの頭髪とされるものが、実は普通の人間のものにすぎなかったのだ。

 

(引用ここまで)

続きに興味があれば、下記のサイトまでどうぞ。ただし、長期にわたると削除されている可能性があります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a7902ceb95a2e780367050a6265fb8814ad7e4dd

 

今回雪男の毛のDNA鑑定という、伝家の宝刀の科学の力で持って解決に挑みました。希望と予想とも違った意味で意外なものでした。

 

雪男なるものの毛はその土地の住人や家畜、その土地の自然界の哺乳動物のものだったというのが落ちです。最大の有力なものは、クマの存在でした。

 

 

引用した上記の記事の続きの中に次のような記述があります。一部を抜粋して表示しますと、

 

ヒマラヤの雪男とホッキョクグマの意外な関係

 『2種類の標本から取ったDNAは、なんとノルウェーの北極圏で2004年に見つかった12万年前のホッキョクグマの顎骨から取った遺伝子の特徴と一致したと言うのだ。

 二つのサンプルが遠く離れた場所で発見され、また、その時期が比較的最近であるという事実から、この毛の持ち主は絶滅せず生き永らえている12万年前のホッキョクグマの子孫である可能性がでてきたのである。

 

クマの立ち姿の背中だけを見ますと、非常に人間っぽく見えることがあります。例えば、わたしがよく見る外国の動物の動画や画像などの中には、木々の中でクマが立って、何かをしている場面がいくつも出てきます。その姿や動作は人間と見間違うこともあるだろうと思ってしまいます。

 

例えば次のような動画の一シーンの画像です。

 

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左:崖を登るクマ 右:雪の崖を登るクマの親子

よく見れば、人ではないと知れますが、何気なしに見る、少し薄暗いところでチラッと見た、或いは吹雪や森林の中で一部分を見たりすると、雪男と見まがうことはあるでしょう。人のいる場所が、通常の人間の暮らす範疇から外れると、心理的にも不安定であり、見たことが恐怖で誇張されてしまうこともあり得ることですし。

 

 

■ サザエのマスオを見間違う

この表題はわたしが勝手につけたものです。

ある「サザエさん」の番組でマスオさんが、サザエさんを驚かせてやろうと、暗い夜道の交差点の角に隠れて彼女の来るのを待っています。何も知らないサザエさんが角に差し掛かる。そこでワッとマスオさんが出る。サザエさんが驚き、悲鳴が上がり倒れ込む。

 

次のシーンでは、駆け付けたらしいおまわりさんにサザエさんが、こう証言します。

 

『雲を突く様な大男(おおおとこ)でしたわ』

『ええ!?』

とおまわりさん。

 

離れたところでマスオさんが

『サザエ~』

とつぶやきます。

 

視聴者は『あはは』。

 

見間違えというものを見事に証言していますね。