聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

写真のモザイクを完全に取り去るAI

 

 

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画像出典:GIZMOND


写真のモザイクを完全に取り去るAIを開発したという話です。その技術結果が上の画像です。

その記事は下方に掲載します。不都合である場合より、これは、待望の技術だと思います。

 

これは、これから少し書くわたしの想い出とは関係がありません。

 

 

さて、わたしたちいい大人が若い頃には、「ビニ本」や「裏本」なるものがありました。最初は、ごく控えめな女性のヌードでしたが、次第に過激化して行きました。

 

今は、そのような本をまず見かけませんが、発売当初は薄暗い道路の端に自動販売機があったり、誰かの紹介が無いと買えない秘密の売店があったりしました。これは、ごく普通の民家で、知り合いが呼び鈴を鳴らしますと、「千と千尋の神隠し」に出てくるような老婆が現れて、

 

『なんじゃ?。ああ、お前さんか。中にお入り』

 

という風に招き入れてくれます。そこは、駄菓子屋の商品を全部取っ払って、壁側には本棚、床の広い部分には、かなり大きなテーブルが置かれています。そこに、眩いばかり?の「ビニ本」や「裏本」が並んでおりました。

 

バツ悪そうに、素早く数冊を選んで、老婆に渡すと意味ありげな薄笑いを浮かべて

『4,000円』

といいながら、みすぼらしいわたしの姿を見まわしてから、

『2,500円でええわ』

となったりしたものでした。あってないような値段であったろうと、今でも呆(あき)れます。たぶんにわたしが同情を買っておかしくない身なりだったのでしょう。

『ア・リ・ガ・ト・ウ』

 

最初の頃のそれらの本は、黒のマジックで差し障りのある部分は消してありました。

苦労人の友人が、そのマジック部分のみを、元画像を傷めずに慎重取り除く努力をしましたが、無念にも失敗に終わったという話も、仲間の中では伝説として残っております。

 

『もしかしたら、裏からなら』

 

などとわたしも考えたりもしました。馬鹿にはつける薬がありませんね。

 

 

それでは記事です。

写真のモザイクを完全に取り去るAIが誕生。あれもこれも、見えるようになっちゃう…!?

配信 Yahoo(元配信 GIZMODO)

 

見えていいものと、悪いものがある…。

SNSで一番大事なのはプライバシーの保護ですから、シェアされる画像や動画に映りこむ人の顔を隠すのは、もはや常識です。ところが、デューク大学の研究者が、モザイク処理で隠された顔をほぼ完全に復元できる新しいツールを開発してしまいました。

 

(中略)

今見えない、あらゆる画像が見えるようになるかも

Pulseが生成する画像は、まだ完全ではありません。オリジナル写真の高解像度版と、Pulseがオリジナル写真をもとに作った高解像度画像を比較すると、やはり明らかな違いがあります(上の写真参照)。ですので、現状このツールの使用は制限されています。 でもツールがもっと改良されれば、今はまだぼんやりとしか見えない宇宙の秘密の解き明かしたり、原子のような極小世界も解明できるようになるかもしれないと、さまざまな分野での応用が期待されています。ただ、これが一般ユーザに普及すると、あんなものやこんなものまで、モザイク処理が外されちゃうことになるので、ちょっと危険かもですね…。

(引用ここまで。全文は下記のサイトまで。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ba7740f4f97e9cfeb1ba4b91d4e9391dcae3d386

 

 確かに見えてはいけないものが見えるようになるのは、困りますが、それより見えにくい物が鮮明に見えるようになることの方がずっと望ましいことです。

 

一番の希望は、例えば

■ ピンボケ写真の較正(こうせい)

旅先での記念写真やその場でしか取れない大切な一枚が、ピンボケにだった場合のわたしたちの嘆きは相当なもので、泣く泣くその一枚をあきらめることもよくあります。勿論、フリーソフトやカメラメーカーなどからも、ある程度の修正が可能なソフトはありますが、冒頭のようなピンボケをここまで較正できるものはありません。

 

 

■ 防犯カメラの不鮮明さの較正

防犯カメラの画像なども、今でもかなり鮮明にする技術は、警察にはありますが更によくなり事件や犯罪に役立ちそうです。それでも公開手配などの写真でも、どことなくピンボケ感はぬぐえませんから。

 

 

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 何年か前に、撮影に失敗した写真も完全に較正できる技術を海外のメーカーだったか研究機関が開発した。という話をネットで見たことがありました。それがこの技術だったのかはうろ覚えで確認できません。

しかしその時、わたしは

『そんなこと無理』と思いながら『将来は出来るかも知れない』とも思い返しました。

 

それ以来、フィルムの写真もデジカメのそれもピンボケがあっても捨てずに残しています。そのかすかな希望への想いがこのような技術で満たされる日も近いのでしょう。

 

捨てずに残しておいてよかったと言える日が早く来るといいなあ。