聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

臭い靴下なれど、

 

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画像出典:九州大学

自分の一日中履いた靴下を夜に脱いだら相当な悪臭がするのは、程度の差はあるものの全ての人に共通することであろうかと思います。

 

その靴下が自分のものである時には、わたしはワザワザ臭いを嗅ぐのが嫌ではありません。だからといって、美しい女性のものでも、自分の娘のそれでも、少しも嗅ぎたいとは思いません。従って、わたしは「自分フェチ」なのかもしれません。ただし、軽症であることを主張しておきます。

 

 

フェチ
異性の身体的あるいは装飾的なパーツ(部分)や要素に対して特に性的魅力を感じる傾向・嗜好・趣味・性癖といっ た意味で用いられる語。

日本語の中では、フェチの語は魅惑を感じる当該のパーツの名称に接尾辞的に付き「脚フェチ」「わきフェチ」「声フェチ」「靴フェチ」「においフェチ」のように表現されることが多い。偏執的とまでは行かない比較的軽度の執着、というようなニュアンスが多分にある。(出典:Weblio

 

 

さて、脱いだばかりの少し湿りのある靴下の臭いを嗅ぎますと、自分特有の酸っぱさにおやつの「酢昆布」を加えたような香りがします。ここは敢て香りとします。

 

わたしには嫌な臭いではありませんが、靴下を嗅ぐ私を見た家族からは

『やめろ!変態オヤジ』

などと罵倒をうけますが、そういう時は、

『あーいい臭い』

といって返しますと、相手はあきれてしまいます。

 

考えてみますと、わたしは自分の着ていたシャツの臭いも嫌いではないな、と思っているふしがあります。

 

 

アニメ「クレヨンしんちゃん」のパパである野原ひろしの靴下が相当臭く、飼い犬「シロ」が気絶する程です。わたしのは、あのように臭くはないと信じていますが、靴下を脱いだ足裏も同じくらい臭いのでもしかすると、まさっているのかも知れません。

 

 

■ 臭い足の思い出

それは、同好会の集まりのことでした。冬のことで、会合場所は会の一員の自宅でありました。わたしは、会合場所にたどり着くのに、バスや徒歩で相当苦労したものです。

 

到着して、案内されたのは広い和室の居間で、中央にこたつがあります。それは二つ連なって置かれていました。

 

予定の全員が揃い、会が始りましたが、わたしは汗だくです。部屋が暖かい上に、相当歩いて到着したので。更に炬燵が加わり、裸になりたいくらいでした。暫くしてこたつから足を出そうと、掛け布団をあげますと、猛烈な臭いが隙をついて出てきました。

 

『臭さ!』

わたしは、心の中で叫んだほどの臭いです。それは、わたしの懐かしいあの匂いでしたが、他にも何人かのかすかな臭いがブレンドされてもいました。

 

その場の、全員が同じ匂いに閉口していたでしょうが、誰もおクビにも指摘しませんし、顔色一つ替えません。相当な役者の集まりでもありました。匂い元のわたしは、内心どこかに消え失せたい思いでした。それからは、こういうケースでは替えの靴下を用意して望んでいますが、コタツ会議はそれ以来ありません。

 

次の記事は、靴下の悪臭にバニラチョコを同時に嗅ぐとチョコレートの匂いになるという記事です。悪臭であっても違う匂いを混ぜることで、匂いを調合して解消するという、例えば、芳香剤などの開発に役にたつ研究だそうです。

 

 

靴下の悪臭+バニラ=チョコ? におい調和の仕組み、九大などが解明

配信  配信:Yahoo 記事元:西日本新聞記事

鼻の神経で「相乗」「抑制」反応

九州大医学研究院の今井猛教授(神経科学)らの研究グループは、焼き魚の臭みがレモンで消えるなど複数の異なるにおいを混ぜた時に感じられる「においの調和」が生じる仕組みを解明したと発表した。調和は脳中枢で生じると考えられていたが、鼻の奥にある嗅(きゅう)神経細胞ににおいを強めたり、抑えたりする調整作用があることをマウス実験で突き止めたという。30日(現地時間)、米国科学誌の電子版に掲載された。

 

グループによると、においは空気中を漂う化学物質(におい分子)に、嗅神経細胞にあるセンサーが反応して脳に伝わる。人間にはセンサーが約400種類あり、複数のにおいが混ざる場合、それぞれへの反応が足し合わさって認識されると考えられてきた。

 

ただ、実際は足し算だけでは説明できないケースもあった。例えば、靴下の悪臭のもとになる「イソ吉草酸」と、バニラの香りの分子「バニリン」を同時に嗅ぐと、チョコレートのようなにおいに感じる。

 

グループはこうした点に着目し、マウスの嗅神経細胞の反応を高感度顕微鏡で調べた。その結果、複数のにおい分子が混合すると、特定のにおいを強める「相乗効果」や、逆に臭みを抑える「拮抗(きっこう)作用」が起きていることが判明。靴下とバニラのケースは、相乗効果と拮抗作用の両方が影響した可能性があるという。

 

研究成果は香水やアロマオイル、消臭剤への活用が期待される。グループの稲垣成矩・同大研究員(神経科学)は「香水は調香師が経験や勘に基づいて香料を調合している。におい分子がセンサーにどう作用するかを調べれば、より合理的に調合できる可能性がある」と話した。

(全文を引用)

 

研究の成果で香水やアロマオイルが出来ればいいですね。悪臭は気分を滅入らせてしまいますから。

お前が言うな!かもしれませんが。