聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

気になる言葉「すいません」

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「きさま」と呼びます。室町時代には文字通り尊敬語でした
画像出典:ねとラボアンサー

 

どうしても気になる言葉があります。気になるというより違和感があるのです。

それは「すいません」です。

 

え、「吸いません?」

と思ってしまう。しかし、ネットではごく普通に書かれているので、その都度、食べ物に石が混じっていたような厭な感覚がある。

「すいません」は「済みません」でしょうが、、、

 

近年目立つ言葉です。

昔、有名な落語家が、こめかみに緩めのコブシを持って行って

『どうも、すいません』

と言っていました。あの時はそれ程に気にならなかったのは、しゃべり言葉だったからでしょう。

ネットでは、書き込みになりますから、ゴツンと来る訳です。しゃべる時は「すいません」でもまあいいでしょう。しかし、文となるとやはりそこは、「済みません」と書かなければ、と思う。これは、相当な現在において有名な人物でもこうした書き方を見かけます。

 

大体において、最近はしゃべる言葉と書く言葉が同じであることが多い。

言文一致でいいではないかという人もいるだろうが、しゃべり言葉は寿命がある。従って、ものの5年も経つと、その言葉が陳腐というか古臭いくて、誰もそんな言葉今では言わなくなる可能性だってあるのです。

 

将来に渡って残すかも知れない言葉なら、やっぱり正しい言葉をお願いしたい。ただ、ネットの書き込みもしゃべり言葉と同様、アッと言う間に消えてゆく泡沫の様な感覚であるのかもしれません。