日本では、新規の新コロナウィルスの感染者が東京を除き落ち着いていることから、感染への関心が薄れてきていますが、世界を見れば感染は拡大し続けています。すぐ下の色付きの字は2020年6月27日(土)の時点でのおおよその数字です。
尚、この記事において、先週とは、6/14~20を指し、今週とは 6/21~27を指します。
世界感染者総数は 今週末1,000万人超え 先週末で890万人 先々週末で770万人
世界死者総数は 今週末50万人超 先週末で46.6万人 先々週末で42.7万人
全世界でいえば、新規の感染者は依然増加を続けていることは数字の推移から明確です。一方死者数は一時期減少傾向がみられたものの、6月に入り再び増え始め、衰えを知りません。
そこで、6月21日(日)から6月27日(土)までの一週間の感染や死者の急増で注目される国を紹介したいと思います。下表はの国名の左端の数字は延感染者数での世界順位です。日本時間では6月28日(日)午前8時00分ころ、グリニッジ標準時では6月27日(土)午後23時00分更新のものです。
下表の黄色と赤の地のセル部分の数字は、6月27日分です。
延感染者数 新規感染者数 延死者数 新規死者数
表中で未記入部分は、このサイトが取得できた数値がゼロであることを示しています。ゼロは実際にゼロであるかは不明です。統計の遅れやサイトの情報不足などがあり得えます。
感染の拡大が急増している地域は、先週と変わらずに
① インドと周辺国
② メキシコを中心とした中米、ブラジルの周辺国の南米
③ イラン、サウジ、カタールなどの中東
アフリカは不明ですが、感染が案外広がっていないのかも知れませんし、或いは、他の病気と混同されていたりする可能性はあるのではないでしょうか。
■ アメリカ (感染者総数 世界1位)(死者総数 世界1位)
アメリカは、殆どの州で感染が拡大するか、良くても横ばいから増加か横ばいで推移しています。日ごとの感染者も再び3万人半ばを超える日もあります。アメリカの人たちは、新コロナウィルスを軽視し過ぎている気がします。マスクも一時期は殆どの人が付けていたものが、今はパッと見ただけでも半数に届かない感じです。黒人男性が警官により死亡してから、アメリカは感染者横ばいから、急増に変位してしまいました。どうなることでしょうか。
大統領も消毒液を注射すれば菌を殺せるのか、と専門家に公の場で質問する場面がテレビで放映されていました。大統領でさえこれ程に無知なのでは、国民が正しくこのウィルスを理解しているのか甚だ疑問です。
日ごとの感染が収束しつつある州は、ニューヨーク、ニュージャージ、マサチューセッツ、メリーランドなどに限られています。
■ ブラジル(感染者総数 世界2位)(死者総数 世界2位)
ブラジルは、6月21日以降も日ごとの感染者が増加を続けています。6月19日には、一日の感染者が5万人を超えこれまでの一日の感染者数の更新となりました。今週は、これを超える日はありませんでしたが、3万人の日ごとの罹患者増加は、ごく一般的になりました。
ブラジルは、南米最大の国土の国で、世界でも5番目の広さです。人口は、約2.7億人で世界6位です。このまま、有効な手段(例えば、ロックダウン)を行使しなければ、アメリカの感染者総数に迫るか抜く記録してしまう可能性が高くなります。死者総数ではアメリカを抜くでしょう。このままでは、歴史に残る惨事を記録することになるかも知れません。
■ ロシア (感染者総数 世界3位)(死者総数 世界12位)
ロシアの日毎の新規感染者は、ここ1週間では8,000人台前半から7,000人台後半へと減少してきてはいますが、高水準です。現在4桁の死者数が他の国並の数字(5桁)に次週末には増加していきそうです。
感染者が減少してきているのは数字でも確かですが、また経済活動再開で感染の拡大する懸念も高くなるとおもいます。
■ インド (感染者総数 世界3位)(死者総数 世界8位)
インドは、先週は新規感染者数が4位でしたが、日ごとで増加の一途で、一ランク悪化しました。今週には日ごとの感染者数が18,000人台に乗る日が2日ありましたが、27日には、2万人を超えました。
インドは、イナゴの膨大な数の襲来や中国との国境紛争も加わり3重苦に喘いでいます。
■ イギリス (感染者総数 世界5位)(死者総数 世界3位)
イギリスは、日ごとの感染者数が1,000人台前半で推移の日があり、3桁台に定着するには、程遠い気がします。全体を見れば感染者も減少から横ばいが続いています。死者数も同様です。
■ スペイン (感染者総数 世界6位)(死者総数 世界6位)
スペインは、先週新規感染者数、新規死亡者数とも順調に減少を続けています、急落することが殆どないものの、見事な減少が続います。ヨーロッパでは、もっとも優秀です。
■ ペルー (感染者総数 世界7位)(死者総数 世界13位)
ブラジルの隣国であり、ブラジルの経済優先の政策の影響を強く受けて、新規感染者や死者数も増加の一途でしたが、ようやく減少に向かいつつあります。このまま減少が続けば良いのですが。
■ チリ (感染者総数 世界8位)(死者総数 世界16位)
ブラジルの近隣国国で直接は国境を接していないものの、ペルーと同じようにブラジルの感染の影響を強く受け感染者が急増しています。今週にイタリアを抜きました。
■ イタリア (感染者総数 世界9位)(死者総数 世界4位)
イタリアもスペインと同じように新規感染者数と新規死亡者数は順調に減少を続けています。この内、日ごとの新規感染者が2桁台にいつ到達するのかが、一つの焦点でしょうか。これはスペインでも同じです。
■ イラン (感染者総数 世界10位)(死者総数 世界9位)
イランの新規感染者数は再度急増中。一時期減少することもありましたが、U字カーブを描いて増加しています。一日の死者数は右肩上がりに増加中です。
■ メキシコ (感染者総数世界11位) (死者総数 世界7位)
一日の感染者数はノコギリの歯のように減少と増加を繰り返しながら右肩上がりに増加中、死者数も更新中です。
以下が続きます。
■ パキスタン (感染者総数 世界12位)(死者総数 世界21位)
感染者数急増中。先週14位から2ランク悪化。
■ トルコ (感染者総数 世界13位)(死者総数 世界18位)
感染拡大中。
さらには、
■ ドイツ (世界14位)
■ サウジ (世界15位)
■ フランス (世界16位)
と続きます。(かっこ内は、感染者総数おける順位です)
■ 日本 (感染者総数 世界52位)(死者総数 世界37位)
日本は、東京だけが懸念材料です。東京の歌舞伎町などの飲食接待業の地域の感染が原因である人が実に多い。大阪は、飲食接待業の店舗数では東京よりもっと多く北地域と南地域の二つで、広範に渡っていますが、殆ど発生していません。東京都知事は、大阪府知事に教えを要請して、早く減少につなげて欲しいものです。