USBメモリー 取り扱い注意事項
USBメモリーが読めない、突然訪れるトラブルを避けるコツ
メールに添付するにはファイルのサイズが大きいが、ファイル転送サービスの利用は禁止されている――。そんなとき気軽に持ち運べるのがUSBメモリーの利点の1つだ。一方で、USBメモリーに関するトラブルは少なくない。
取り外しの手順を踏まずにパソコンからUSBメモリーを引き抜いたり、うっかり踏んだりして、突然ファイルを読み出せなくなることがある。今回はUSBメモリーの使用で失敗しないための注意事項、データを読み出せなくなった場合の対処法などについて紹介する。
まず知っておきたいのは、そもそもUSBメモリーはデータの長期保存に向くメディアではないということだ。内部にはNAND型フラッシュメモリーが使われている。これはデータを書き込むごとに劣化する。そのため基本的には書き換え回数が多くなるほど障害発生リスクが高くなる。
NAND型フラッシュメモリーは微弱な電気信号でデータを記録しているので、長時間パソコンに接続しないなど、通電のない状態で保管しているとデータが消えやすい。この点でも長期保存には不向きだ。
(記事の引用ここまで。続きはすぐ下のリンクへ。)
記事の要約
・ USBメモリはデーターの長期保存にむいていない。
・ USBメモリーのトラブルは2種類ある。制御チップ故障のような「2.物理 障害」とファイルシステム破損などの「3.論理障害」である。
・ 保証期間内なら無償で復旧できる場合もある。
1. USBメモリはデーターの長期保存にむいていない。
という事実です。これが一番重要です。いったん保存したデーターを何年も上書きなどのアクセスをしないで放っておくとデーターの消失があり得るということです。長期にデーターの保存には、フラッシュメモリー以外のブルーレイディスクかDVDが最適といえます。
2. 物理的障害とは、何らかの外部からの圧力が加わって、破損した場合に当たります。踏んづけて割れたとか、PCのUSBに差していたものを押したり引き上げたりして根元が壊れるもので、冒頭の画像がそれにあたります。
その他に、保管状態の程度が悪く、埃が詰まったり、湿気が付いたりして回路がショートなどを起こした場合です。程度が甚大であれば、ほぼ復旧は絶望です。
3. 論理障害とは、パソコンからの抜き差し時におこる障害です。
1)パソコンに差して取り外す時は、どのように外していますか?保存した り、読み出しが終わったなどのあとは、「エキスプローラ」→「PC」 画面で、「USBドライブ」を右クリックフォアマットの下の「取り外 し」をクリックして取り外していますでしょうか?この手順は、必ず踏 んでくださいね。終わったと思って、いきなり引き抜かないように。 ファイルシステムが破損する恐れがあります。
2)Win、MAC、録画用などのファイルシステムの形式が不一致である のにUSBに差し込んで、「フォアマットしますか?」につられてしてし まったなど。
USBそのものの故障は、パソコンのUSBポートに差しこんでも、また他のパソコンUSBに差しても反応がまったくなければ、その可能性が高いでしょう。
この場合でも、
1.ファイルシステムなど「2.物理的障害」
2.制御チップの故障のような「3.論理障害」
の二つの可能性の混在が考えられます。市販の「データ復旧ソフト」で復元できない場合は、データ復旧サービスに望みをつなぐことになります。
4. 保証期間内なら無償で復旧できる場合もある。最後の頼みはそのUSBメーカーに修復を依頼することです。補償期間であれば、メーカーに送って復旧してもらえる可能性もあります。そのほかにも、USBのメーカーではなく、それらの復旧、修理を行う会社もあります。
その部分の上記の記事の一部分の引用は、下記のとおりです。
バッファロー製USBメモリーの復旧料金は、論理障害の場合が3万円(税別、以下同)から、物理障害の場合が6万円からだ。同社製USBメモリーで(1)保証期間内、(2)軽度の論理障害などの条件を満たす場合は無償で対応する。他社製USBメモリーは論理障害、物理障害とも5000円が加算される。
このほか、誤ってデータを削除したりフォーマットしたりした場合でデータが上書きされておらず、機器が問題なく使用できるなどの条件でデータを復元する「うっかり削除の復元プラン」というサービスもある。バッファロー製品か他社製品かにかかわらず料金は1万円だ。
まあ、小さな機器なので、粗末に扱いがちですが、取り扱い、抜き差しも丁寧にし、特に抜く時には最初に書いた手順を踏んでください。そうすれば、めったに壊れるものではありません。そして、もっとも大事なものは、データーです。USBなどの機器は、また買えば済むことです。ソフトも再インストールが可能です。しかし、データーはオンリーワンです。代えがたいものです。取り出せなくなる可能性もありますから、バックアップも忘れてはいけません。
データーのバックアップは間隔が短いほど、被害が少なくなります。