先進7か国とは、G7(ジーセブン)とも呼ばれ( Group of Seven の略)、日本を含む7か国を指します。日本以外では、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ。
本日は、この7か国について、新型コロナウィスルの感染状況を見てみたいと思います。
■ 日本
- 現在感染して治療中は5792人で、治療による回復者と新規感染者とが日々の推移でほぼ同数のため、減少は殆どしていません。やや、感染者の増加が上回りつつあります。
- 新規感染者は第三波のグラフを描きつつあり、今後冬場に向かい増加の懸念があります。集団感染の予防対策が急務です。
- 死者も微増ですが増加し続けています。
***** 欧米の先進7か国 ******
欧米の先進7か国は、現状で過去最悪の感染者を記録する国が続出しています。
■ アメリカ
アメリカは、これまでの最悪であった、第一波の79,000人の一日の感染者数を10月23日に上回り81,000人にも達しています。大統領選で、バイデン氏がトランプ大統領を非難した理由はここにあります。
しかし、3億を上回る人口の行動を制御することは、ほとんど不可能です。結局は国民の意識に頼るしかありません。バイデン氏なら、どんな有効な方策を打ち出せるのでしょうか。
■ フランス
フランスは、10月24日の時点で新型コロナウィルス感染者の総数が、スペインに次いでヨーロッパでは、100万人越えとなりました。感染の拡大を受けて、先週以降、パリをはじめ各地で夜間の外出を禁止する措置がとられています。
フランス政府は、これ以上では見極めようとして、規制強化には至っていません。
下のグラフでは、日々の感染者数が少ないように見えますが、例えばグラフの左端の10月23日一日での感染者数は実に、42,000を超えています。二波の感染者が急増しているためにこのように見えるだけです。
■ イギリス
イギリスも感染拡大が再び起こり、下のグラフ右端近くの10月21日に一日としては最悪の26,600人超の感染者を出しました。日本より一足先に行った、イギリス版Go To Eatキャンペーンがこの第二波の感染をもたらしたと分析されています。
イギリスでは、貧富の差による感染者の増減が明確に出ています。貧困層では感染増、富裕層では減というわけです。従って、外出の規制も一律ではなく、これが国民を分断しているとの非難が出ています。
■ ドイツ
ドイツは世界の最新医療を自認するだけあって、感染者は他の欧州先進国から比べて優秀とも言えますが、それでも10月23日には、一日の感染者数としては過去最悪の13,000人を超えました。医療が逼迫しているオランダは、感染者の一部をドイツに移送しているようですが、ドイツの医療がどこまで受け入れることができるでしょうか。
ドイツでは、8月下旬には冒頭の画像のようにマスク着用の義務化に反対するデモが起きたりして、国民のコロナ疲れが政府への反感として出ています。こうした、行動が今後のドイツの感染者増加に繋がる懸念があります。
下のグラフでは、右端になります。
■ イタリア
イタリアでは22日から北部のロンバルディア州で午後11時以降の外出が禁止されることになりました。ことし2月下旬から北部を中心に感染が拡大し、これまでにおよそ3万7000人が死亡。
最も感染者が多いのが北部のロンバルディア州で、州政府は22日から、中心都市ミラノを含む州全体で午後11時から午前5時までの外出を禁止する措置に踏み切ると発表しました。
違反すれば少なくとも400ユーロ、日本円でおよそ5万円の罰金を科すとしています。
下のグラフでは、右端のグラフが10月23日のもので、この日だけで19,100人超の新規感染者を記録しています。
■ カナダ
死者数は第一波時と比較し、多くはなく、国内では徐々に規制緩和を進めています。また10月20日から学生ビザを対象とした留学生の受け入れを再開する旨を発表しています。
グラフで見る限りは、この処置は妥当かもしれません。