先日、車で出かけて帰る途中のことでした。信号待ちをしていますと、車の屋根に「バラバラ」と何か礫(つぶて)のような音がしました。そう、それは例えれば霰(あられ)の当たる音のようでした。
■ 車の屋根に糞
フロントガラスから、空を見上げましたが、朝から降り続いていた雨はとっくに止み、青空が見えています。もしかしたら、電線に残っていた大きな雨粒が落ちたのではないだろうかと、最初は考えました。
しかし、同乗者は
『このあたりに、電線はないしなあ』
と、わたしと思いを察したかのように言い、わたしの想いを直ぐに打ち消してしまいました。
すると、
『見て、今、カラスの集団が飛んで行った』
と同乗者は指摘しました。なるほど、集団というほどでもありませんが、4-5羽がフロントガラスを超えて、前方に飛び去る姿が見えました。
■ 犯人はカラス
左前方に見えていたコンビニでコーヒーを買おうと考えていたところでしたので、駐車場に車を止め、同乗者が買いに店に入ったところで、わたしは後部ドアを開け、ステップに足を掛けて車の屋根を点検しました。
そこには、数箇所の大きな糞が散らばっており、しかも非常に水っぽいため、大きく広がっています。しかし匂いは、それ程でもありません。
やはり、飛んで行ったカラスが犯人であることは疑いの余地はありません。
■ 直ぐ洗車
洗車しました。洗車カード5枚位以前に買っていました。洗車しようとすると雨が降り、次の機会には洗車待ちの行列があり、また違う日には多忙となかなか使うときもなく、殆ど余っていましたので。
きれいになりました。
車に鳥のフンがついている車は、よく見かけます。大抵がそれ程大きくはなく、ティッシュペーパーで早い目に拭き取れば跡かたなく取れます。放って置くと、車の塗装に悪影響を与えます。
■ 糞を放置しておくと
車の汚れで最悪なものは、鳥の糞であると言わています。
一般的に言って鳥の糞の主成分は尿酸・たんぱく質・ナトリウム・アンモニアなど。鳥には哺乳類のような尿を溜めておく膀胱がなくて、尿を直接ウンチと一緒に排出しているのだそうです。
なぜ鳥の体にはこのような仕組なのかといえば、鳥が空を飛ぶためには出来るだけ体重を軽くするために、無駄な器官を省く必要があったからではないかと言われています。
鳥のフンを見ると白い部分と黒っぽい部分に分かれていると思います。特に車にとって被害が大きいのは白い部分。
この白い部分が尿で、タンパク質の代謝で発生したアンモニアを尿酸として排泄し、この尿酸が強力な酸性のため、車の塗装面を短時間で酸化させてしまいます。酸が強い理由は、鳥に歯がないため消化のために酸性が上がったと言われています。
わたしの友人が、子供の頃に鳥がオシッコをするところを見たと主張したことがありました。どのようにしてオシッコをしたかについては、
『犬のように片足を上げてピューと、、、』
などと申しておりましたが、わたしはあきれてしまうばかりでした。
■ 固まると取り去りにくい
鳥の糞による車の塗装の浸食は夏場で2-3時間で始まると言われており、着いたら即取り除くようにしましょう。また乾くと落としにくいのも、浸食がすでに始まっているからとも考えられます。
固まったら、一度水をかけて固まった糞をふやけさせてから取り除くようにします。無理をして取ると、車に傷をつけることになるかも知れません。取り除いた後は、ワックスをかけてください。
愛車を鳥の糞から掛けられないようする方法は、
「無い!」
ので、事後処理を素早くしましょう。放って置くと、運転者の人格すら疑われかねませんから。