聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

妻、倒れる

 

 

画像出典:薬の窓口


過日(11/21)の朝、風邪を引いた妻が降りて来て、台所で倒れました。わたしは歯を磨いていて、「ドスン」という大きな音がして、うめき声がしました。わたしは妻が倒れたと直ぐ分かりました。

 

洗面所と台所間の境の戸を開けるとその前に妻は仰向けに倒れており、血の気がまるでありません。寒い朝なのに凄い汗をかいて、眼をつぶったままです。声を掛けるのもはばかれるくらいでした。が、声を掛けるしかありません。

『大丈夫かー、おい』

うめき声の後に、

『うーんー、大丈夫』

とは答えるのですが、大丈夫そうではとてもありません。しかも、立ち上がれそうにも、上体を起こすことすら出来ません。引き起こそうとしたのですが、妻はわたしと違って大柄です。とても一人ではどうにもなりそうにありません。

 

『このまま、暫くしておいて』

というので、そうするしかありません。寝転がっていたのは、5-10分くらい、見ているだけでした。暑いというので、団扇で扇いでいました。

 

急に不安が頭をもたげます。どうしよう、救急車を呼んだ方が良いだろうか?意識は多少の混濁はあるものの受けごたえはあります。

『どうする?救急呼ぶか?』

と聞きますと、

『大丈夫。暑い』と返します。

見ると大汗をかいています。団扇であおぐものの、周囲の温度は20度未満。体に異変が出たときの冷や汗でしょうか。

 

わたしは、妻から離れてパソコンでこのようなケースを検索してみました。

「熱も無く、ろれつが回らないと言うこともなく、体にしびれがあるのでなければ暫く安静にしておいてもよい」という趣旨の内科医の記事をみて、再び妻にそれ等の事項を尋ねましたが、該当はありません。

 

暫くして、妻は何とか立ち上がり食卓のテーブルの椅子に座りました。一分と経たない内に、白目になって椅子から大きな音を立てて、右肩口からフローリングの床に転倒しました。大きな音がしてわたしの緊張は頂点に達していました。

頭は打たずに済んだのは、買いだめして来た買い物袋のお菓子類の袋にお陰です。

 

直ぐに妻も意識が戻り、そばに長めのクッションの上に寝かせるのに、精魂尽き果てました。その場に3時間程横になっている間に、急速に妻の体調は改善して、昼前には起き上がってお粥を啜れるまでに回復しました。

 

■ 妻が倒れた理由に思い当たる

妻にが倒れた理由にはただ一つだけ思い当たることがありました。先日の夕方に娘と妻の風邪薬を買いに行ったのですが、その風邪薬が妻の体に何らかの作用を与えたと思われるのです。それ以外に、特別に思い当たるものは何一つなかったのです。

 

その風邪薬は、市販薬ではありましたが薬局の薬剤師さんから説明を受けた時、かかりつけの医者に相談してからの服用とするように指示がありました。新薬の様でした。

しかし、そのような注意書きは通り一遍、どの薬の説明書きにもあるもので、左程気にすることも無いと思ったのです。その風邪薬のどのような配合の薬剤が妻にどのように作用したかは全く分かりません。ただ、妻は貧血の症状で倒れたので何か血圧降下剤が作用したとしか考えられません。

 

■ 復活

妻は、凡そ3時間程経って、元気を取り戻しましたのは先に書いた通りです。

昨日買った風邪薬は以来服用しておりません。市販薬でも、十分に注意して服用するべきだとつくづく思いましたね。いつも飲んでる風邪薬が効かないからと言って、最近市販されるようになった強力な違う薬は、要注意です。元々、風邪薬の特効薬などないのですから。「一に睡眠二に○〇」という風に、十分な睡眠をとることが一番大切です。

 

妻は、お尻からひっくり返ったので、したたかにお尻を打ち、既に2週間になろうかという今も、お尻をさすって痛いと申しております。尾てい骨にヒビがいったのかと、外科の先生に尋ねたところ、

「尾てい骨にヒビが入っていたら、痛くて辛抱が出来る筈がない」と一蹴され、かつ笑われましたが、ホッもしました。読者も気を付けてくださいね。