わたしは建築の設計を仕事にしている。
しかし、かつてはドラフターという作図器を利用しての設計図は、目も当てられない位に下手であった。私より2つだけ上の同僚は、感嘆する程きれいな図面を作成した。
どんなに努力をしても、わたしは足元にも及ばなかった。
そんな時、パソコンで図面を書くCAD(キャド)というソフトに出会った。友人の事務所に遊びにいった時のことであった。
大学の建築の先生の事務所でそこに友人は勤めていた。実際にサクサクと図面を描くのと、画面が汚れずいくらでも修正が効く。書いた図面は使い回しが効くなど、私は天啓の様に思えた。
それから、周りに誰もCADを使わない仕事場で、帰宅後有り金をはたいて買ったパソコンとCADを使って、殆ど手探りで半泣きで取っ組んだ。
それが縁で新しい職場に移り、かなりいい給料がもらえた。
■ 先んずれば人を制す
わたしが言いたいのは、CADでカネが多く貰えるようになった話ではない。
何事に置いても、自分に特別の才能がないなら、社会が変わるような技術革新やIT革新が出ればそれにいち早く、対応した方がゆくゆく得であると言いたいだけである。
今で言えば、それがAI画像生成やAI文書作成などの技術だ。それ程、難しいものではないし、Amazon、Googleやマイクロソフト、アップルと言った企業が乗り出してきている。
もう、それらを利用しない訳には行かなくなってきている。それは否応無しである。
そうなると少しでも早くその動きに同調して理解し、使いこなした方が、得である。
要するに損得の話である。
難しく考える必要は、難しく考えてくれるのはAIであり、それに指令を出すのが、我々の仕事なのだが、その指令にコツがいるだけである。
■ お金儲け
AIを使えば、ちょっとした文章や解説、画像や動画などが専門家の様にできる。勿論その校正は必要ではある。それを使えば殆ど瞬時に生成が可能である。