飛沫はどこまで飛ぶ? 感染防ぐ専門家の見解は
感染拡大が続く新型コロナウイルスは接触感染のほか、飛沫(ひまつ)感染が主な感染経路とされている。感染者のくしゃみやせきと一緒にウイルスが放出され、周囲が吸い込むことでうつる。飛沫はどこまで飛び、何に気を付けるべきか。(有年由貴子)
■せき・くしゃみの場合
「新型は、人が密集した環境で注意を怠ってしまうと容易に飛沫・接触感染が起きるのが特徴」
新潟大の斎藤玲子教授(公衆衛生・ウイルス学)はこう語る。飛沫感染は、感染者がくしゃみやせきをすることでウイルスを含んだつばが飛び散り、ごく小さな水滴を近くにいる人が口や鼻で吸い込んだりすることで起こる。
新型について政府の専門家会議は「空気感染は起きていない」としており、屋外で感染者と黙ってすれ違う程度であれば感染の危険性は低い。また、同会議は「手を伸ばして相手に届かない程度の距離をとって会話をすることなどは感染リスクが低い」とも呼びかける。
注意が必要なのは、歌を歌う▽大声を出す▽討論する-といった行為。これらは普通の会話と違い強い呼吸を伴うため、ウイルスが増殖する部位の肺胞などからウイルス濃度の高い飛沫が大量に出やすい。その結果、カラオケボックスなど密閉空間を感染者を含む多人数で共有すれば、患者集団(クラスター)が発生するリスクが高まる。
では、飛沫は具体的にはどのくらい飛ぶのか。
一般的な距離とされているのが、1~2メートル程度。斎藤氏は「会話では約1メートル、せきで約3メートル、くしゃみで約5メートル飛ぶこともある」と説明する。
(引用ここまで。続きは下記の引用先であるizaサイトへどうぞ)
2020.3.12 16:29記事
https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/200312/lif20031216290029-n2.html
ミニバンのアルファードの全長は4.95mなので、くしゃみは同車の車長以上に飛ぶということですね。風下にいて、しかもくしゃみをした人が風上にいて風下に向かってくしゃみをすれば、もっと飛散するかもしれません。
やっぱりマスクは最低限の礼儀として、昨今の事情を考えれば着用してほしいものですね。仮に、新コロナウィルスの流行でなく、インフルエンザの時でも。
何かの購入してレジに並ぶ時の間隔を1.5~2.0m取れ、という意味をこの図から考えますと、理解し易いですね。飛沫は発せられた口から水平に飛ぶわけではありません。口から緩やかな放物線を描くので、落下位置近くが1.5ー2.0mなら、人体にの露出部分に直接かかる可能性は少ないと言えます。しかし、着衣にはかかりそうです。
露出部分で一番気になる剥き出しの両手には、飛沫がかかる可能性はあります。手を後ろの伸ばしたり、ちょっと間隔が狭まったりした時とかが危うくはありますから、手洗い、手の除菌はやっぱり必要です。これも、言い出すとキリがありません。
最近は、ジョギングしていても、マスクなしは危険といわれています。屋外では、風向き、人とのすれ違いなどでは、やっぱり店内のレジで間隔を取って並ぶより危険になることは、あり得ることです。
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さて、少し話は変わりますが、4月22日の沖縄タイムスの記事では、沖縄初の新コロナウィルスでの死者がでました。
沖縄初のクラスター 死亡した70代患者も同席 高齢者ら30人の会議、窓開けず1時間半
沖縄県は21日、新型コロナウイルスに感染した60~70代の男性5人が、沖縄市内で4月上旬にあった会議で同席していたと発表した。同一の場にいた5人以上が感染する「クラスター(集団感染)」の発生が確認されたのは県内で初めて。
関係者によると、会議は5人のほか、新型コロナに感染し入院治療中の15日に死亡した70代患者も同席していたという。
■役員選考会議
県の糸数公保健衛生統括監は21日の記者会見で「長時間の会議はクラスターを起こす危険性が高い」と改めて注意喚起した。
県の発表や本紙取材によると、会議は会議室で約1時間半にわたり、高齢者を中心に30人前後が長机を「ロ」の字型に並べて座っていたという。会議が開かれたのは7日夕で、任意団体の役員を決める選考会議が行われた。
窓を開けるなどの換気はせず、会議中に茶菓子やペットボトル飲料が配られた。
■1人は重症
県が感染を発表した会議出席者は、15~21日に感染が判明したいずれも沖縄市在住の60代男性2人、70代男性3人の計5人。うち21日に感染が判明した1人が重症で、集中治療室(ICU)で治療中という。
保健所がほかの会議出席者の健康観察を行い、21日時点でほかに体調不良の人は確認されていない。
県は「会議出席者は把握し、保健所の調査もできている。一般市民への広がりは考えにくい」とし、会議を主催した団体名は非公表とした。会議があった会議室は消毒を済ませているという。
(全文を引用)
感染した高齢者は「油断していた」と言ったそうですが、なんとも事態が身に及ばなければ、ウィルスの怖さに理解出来ないというのは、遅すぎますね。こうすれば密になるから止めるようにのテレビや新聞の広報はありましたから、見知っていたと思います。
それを見知りながらも対策を取らないのは、知識を持っていてもそれが実際に生かされなければ何の意味も持たないという反証です。
何でも米軍に基地を提供している地主の方達だったらしく、ちょっと人には聞かれたくない話だったのかも知れません。が、それにしても不用意過ぎます。国や都道府県、メディアが3蜜を避けるようにと言っているのに、このすべてを包含して会議をしたのですから。
せめて、マスク位していれば、少しは状況が変わっていたかもしれませんが、事実を前にして「たら」「れば」はありません。