新コロナ 最近の急増の国々(5/10~16)
新コロナの罹患と死者の急増の国々が、週毎に変化してきています。そこで、5月10日(日)から5月16日(土)までの一週間の感染急増国を紹介したいと思います。()内の数字は延感染者数での世界順位です。下表は日本時間では5月17日(日)午前7時半ころ、グリニッジ標準時では5月16日(土)午後22時32分のものです。
順位 国名 罹患者延数 前日比 死者延数 前日比
画像出典:wordometa
■ アメリカ (世界1位)
日ごとの感染者数はアメリカでは、高止まりの横ばいのままです。およそ2万人を上下に1,000人から2,000人を増減を維持しています。これはアメリカ全体のケースで、感染者拡大が先行したニューヨーク州やニュージャージー州、マサチューセッツ州、ペンシルベニア州などでは、綺麗な右肩下がりで収束しつつあります。
一方、カルフォルニア州、フロリダ州の日ごとの感染者数は2,000人前後で横ばい、急増中はテキサス州などがありますが、日ごとの統計が公表されていないところに感染拡大があるのかも知れません。いずれにしても、大国のアメリカが早く立ち直ってくれることを期待したいですね。
■ ロシア (世界3位)
ロシアは前回も取り上げました。日ごとの感染者数は1万人を2,000人の増減で、増加を続けています。プーチン大統領は、抑え込みに成功している、と強弁しておりますが、「どこが?」と言わねばならない惨状です。医療関係の施設は、かなり整備されつつありますが、急増中の今、とても追いつきそうにはありません。医療器具では、人口呼吸器から失火して治療中の患者が死傷したとの情報もあります。防護マスク、治療薬剤などの不足が深刻のようです。
このままいけば、5月18日か19日には、アメリカに次ぐ感染者数世界第2位となるのは確実です。今のところ、死亡者の数が4桁ですが、感染者がこれだけ増えると、いずれ5桁の3万人は到達すると思われます。
■ ブラジル (世界5位)
感染が急増している国では、ブラジルがが筆頭です。今週初めころから日ごとの感染者数が1万人弱からこれを超えるようになりました。南米最大の国土のブラジルには、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイなどが国境を接しており、これらの国へのブラジルの感染拡大が予想されます。
中でも、ペルーは表のとおり、世界12位で88,000人の感染者数で、日ごとに感染者数1,000台から2,000台、4,000人台と激増傾向にあります。要注意国です。
チリはブラジルには直接接した国ではありませんが、世界第19位になっています。
■ インド (世界11位)
インドも、5月10日頃から、徐々に日ごとの感染者数が大きくなってきています。現在、4000人台ですが、これはまだ始まったばかりと見た方が良く、いずれ一日に1万人以上の感染者数が出ることが予想できます。いずれは、アメリカに急迫することになるかも知れません。あるいは、アメリカを抜くこともあり得ます。
■ 欧州
欧州では、感染拡大は収束しつつあります。
・フランス (世界7位)
表で感染者数の欄が白になっていますが、ゼロという意味です。検査が土曜日で十分に行われなかったのかも知れませんが、ゼロは疑わしい。感染拡大は収束しつつあります。
・ベルギー (世界15位)
感染者延数55,000人も多いのですが、死者延数は9,000人を超えています。医療が崩壊している可能性があります。
・スウェーデン (世界22位)
注目のスウェーデンは3,000人を超えたのが約1週間前でした。そこから、死者が700人程度増え増した。スウェーデンの日ごと感染者数は、あてになりません。死者数が12%になるような新規感染者数を発表するからです。
基本的に、同国は、感染することで免疫を獲得する、そして、今秋以降に予想される第二波の感染を阻止する目的だそうです。しかし、同国の感染対策責任者が「想像以上の死者数を出していることに衝撃を受けている」としたのが、死者3,000を超えた時でした。
今後、同国の新コロナ感染対策を、見直すことになると思います。その時、不運にも免疫を獲得できずに死んでいった人達の近親者や同国の感染症対策に批判的な人たちから、提訴されることに発展することもあり得るでしょう。
最後に現在世界20位以下の国で、日ごとの感染者数が1,000人を超えている国は要注意だと思います。それらの国をあげておきますと、
・エクアドル (世界21位)
ブラジルの隣国です。今後急増しそうです。現在感染者32,000 前日比+1296人。
・カタール (世界22位)
サウジの東隣りのペルシャ湾に面した小さな国です。200万人と少しの人口で、感染者総数は3万人を超え、現在、前日比1,500増です。下手をすると国の存続を危惧する事態になる危険性があります。
以上、欧州ではロシアを除き日ごとの感染者の増加は減少しつつあります。アジアは、爆発的な感染拡大がこの表を見る限りではありません。高温多湿が良い結果をもたらしているのでしょうか。それとも統計が不十分なのでしょうか?
中南米が感染者拡大が進んできています。
日本もしっかりと用心しながら、感染者減少を続けて貰いたいですが、ゼロは時にはあるかも知れませんが、まれでしょう。リカバリー者(回復者)が半端なく増加して、総感染者数の2/3となっており、18日以降の週で感染治療中者が2,000台に減るかも知れません。
感染を完全には防げないかも知れませんが、出来るだけ早期に治療し回復させることが大切です。