聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

新コロナ 最近の急増の国々(5/24~30)

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画像出典:アフロ

世界全体ではすでに、一日当たり次のような数字になっています。感染は拡大し続けています。(2020年5月30日(土)時点でのおおよその数字です。

感染者総数は600万人、

感染者数も11万人、

死者総数36.6万人、

新規死者数4700人

 

そこで、5月24日(日)から5月30日(土)までの一週間の感染や死者の急増で注目される国を紹介したいと思います。下表はの国名の左端の数字は延感染者数での世界順位です。日本時間では5月31日(日)午前8時06分ころ、グリニッジ標準時では5月30日(土)午後23時06分更新のものです。

 

表中で未記入部分は、数値がゼロであることを示しています。ゼロは実際には本当にゼロであるかは不明です。統計の遅れやサイトの情報不足などがあり得えます。

        

感染の拡大が急増している地域は、

① インドと周辺国

② メキシコの中米、ブラジルの周辺国の南米

③  イラン、サウジ、カタールなどの中東

といったところですが、アフリカにも及びそうです。

 

    順位 国名     感染者総数  前日比  死者総数   前日比

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               2020年05月30日分

             画像出典:wordometa

                                      

 

■ アメリカ (世界1位)

日ごとの感染者数はアメリカでは、高止まりの横ばいのままです。というよりやや増加しつつあるのかも知れません。これは、アメリカ全体の話で、首都圏など感染拡大が先行した地域では、突飛高の日があるものの、減少傾向は続いています。

減少傾向にある州(州の前の数字は感染者総数で多い順)

① ニューヨーク州  (明確に減少傾向)

② ニュージャージー州(緩やかな減少傾向)

③ イリノイ州    (緩やかな減少傾向

④ カルフォルニア州 (高止まり横ばい)

⑤ ペンシルベニア州 (明確な減少傾向)

⑥ テキサス州    (多い日と少ない日が乱立しており全体としては横ばい)

 

 

 これ以外の州でも、減少しつつある州もあります。しかし、他の州では全体に新規感染者数が底上げになってきているため、アメリカとしは新規感染者数が日ごとで1.8-2万人弱で推移しています。

 

 世界の巨人が早く立ち直ってくれないと、世界経済が回復できそうにもありません。

 

 

■ ブラジル(世界2位 先週と変わらず)

ブラジルは、27日以降も日ごとの感染者が増加を続けています。5月29日には、一日の感染者が27,000を超えこれまでの一日の感染者数の更新となりました。

 

ブラジルのこの感染拡大は、大統領の経済優先政策から来ています。

『コロナで死ぬか、貧困で死ぬかの択一だ』

として経済が大事だ、としています。これには、各州の知事は反対して、外出禁止令を出したりしていますが、大統領からの批判もあり一様ではありません。国民の世論も貧困層からは、大統領は支持されており、上の層からは自粛生活を求める声が出て、国全体が大きくブレています。しかし、大統領は、新コロナウィルスの感染力や致死力を軽く見ている節があります。

 

ブラジルは、南米最大の国土の国で、世界でも5番目の広さです。人口は、約2.7億人で世界6位です。このまま、有効な手段(例えば、ロックダウン)をしなければ、アメリカの感染者総数に迫るか抜く記録してしまう可能性が高いです。死者総数はアメリカを抜くでしょう。このままでは、歴史に残る惨事を記録することになるかも知れません。

 

 

 

■ ロシア (世界3位 先週と変わらず)

インドが3位に来ると予想していましたが、まだ9位で外れてしまいました。

ロシアは、5月21日になって、批判の多かった感染者数に対する死者数が少なすぎるとの批判を受けて反論しましたが、一部死者数の数え方を変更しました。

ロシアの死者数のカウントは、例えば糖尿病を持っている人は新コロナウィルスに感染して死んでも、糖尿病が原因としていたようです。コロナに感染した結果糖尿病が悪化してそれが原因で死んでしまったのなら、糖尿病が死因ともいえます。

 

ロシアの日毎の新規感染者は、ここ一週間では8,000人台後半を維持しています。今後、死者数が他の国並の数字に増加していくのではないでしょうか。

 

 

■ スペイン (世界4位)

■ イギリス (世界5位)

■ イタリア (世界6位)

■ フランス (世界7位)

■ ドイツ  (世界8位)

 

と続いています。この順位も先週と変わりありません。この内で先週はイギリスだけが、4桁の新規感染者を続けていましたが、5月24日の週にフランスで、飛び飛びですが3日間、四桁半ばを記録する日がありました。フランスは、経済活動の再開で再び感染拡大が起きそうな気配です。

 

スペインは、新規感染者数、新規死亡者数ともにきれいな右肩下がりの減少を続けています。

イタリアは、スペインと同様、両方の数値とも減少が続いています。両国とも、それでも感染者数は3桁半ばでの減少中であり、このまま2桁まで入れるのか、全く見通せません。

ドイツも新規感染者数、新規死亡者数とも3桁台で推移しました。グラフでは、減少傾向ですが、経済活動再開から今後どうなるかは分かりません。

 

 

 

■ インド  (世界9位 先週は11位)

インドの新規感染者、死者数とも右肩上がりに増加しています。収束の気配は全く見られません。想像以上に感染者増加スピードは遅いように思えますが、検査が追いついていない可能性があります。

インドは民主国家ですので、これらの数字を胡麻化しているとは思いませんが、検査が受けられない人は日本の比ではないのではないかと心配します。同国の感染は、まだまだ始まったばかりの感が強い。

 

 

■ トルコ  (世界10位 先週は9位)

トルコは、経済が低迷して通貨安から、通貨スワップを外国に依頼しているほどの危機に見舞われています。これが、原因なのかは分かりませんが、5月24日の週は感染者が急増しています。

 

 

■ ペルー  (世界11位 先週は12位)

感染者の急増地域のトップは中南米に移りました。ブラジルの近隣国であるペルーでは、ブラジルの経済優先の政策により、感染者がペルーに入国して同国の感染の拡大推し進める結果になった疑いがあります。ペルーの感染拡大は日増しに増加し、来月第1週には1万人に迫るか超えそうです。

 

 

■ イラン  (世界10位 先週は10位)

イランは、4月末一日の新規感染者数が3,180人をピークに綺麗な右肩下がりの減少を続けていました。ところが、今月(5月)2日に減少は止まり、再び今日(5月23日)まで、右肩上がりに増加し続けています。一日の感染者が2千人を超えており、感染拡大は今後も続くことが予想されます。米国もイランも対人で強力な力を持っていますが、目に見えない敵にはなんと無力なことでしょう。

 

 

■ 南米

 南米では、11位のペルーをはじめ、13位にチリの北側の隣接国のチリ、24位のエクアドルも感染者急増で要注意です。更にこれらの国に挟まれたアルゼンチンやボリビアパラグアイウルグアイなどが今後、感染者急増することは、想像に難くありません。

 

 

■ インド周辺国

インドの感染拡大は、おそらくその周辺国に及ばずには行かず、パキスタン、ネパール、バングラデッシュの国々が感染拡大が急増すると思われます。近くに、親日ブータンがあり、気がかりです。

 

 

■ 日本  (世界42位 先週は39位)

日本は、感染者総数が16,700人超で現在治療中の人が、28日現在で1,600人程度まで減少しています。このまま行けば、5月末には現在治療中の人は200人以下になるのではないかと思いましたが、外れました。日々の退院者が、先週より半分くらいに減少したのが原因です。

次第に、退院者が少なくなるのは、それだけ新規感染者に近いところまで、入院加療中の人が減ったからでしょうか。200人の入院加療中の人まで減少するには、なお、2-3週間くらいはかかりそうです。