聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

新コロナ 最近の急増の国々(5/31~6/6)

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画像出典:worldometer

   画像左:全世界における6/2までの感染者数の日ごとの歩み。 画像右:同死者数

 

世界全体ではすでに、一日当たり次のような数字になっています。感染は拡大し続けています。(2020年5月30日(土)時点でのおおよその数字です。

感染者総数は600万人、

感染者数も11万人、

死者総数36.6万人、

新規死者数4700人

 

全世界でいえば、新規の感染者は増加を続けていることは画像からも明確です。一方死者数は減少傾向にありますが、6月に入り再び増えて来ているように見えます。予断は出来ません。

 

そこで、5月31日(日)から6月6日(土)までの一週間の感染や死者の急増で注目される国を紹介したいと思います。下表はの国名の左端の数字は延感染者数での世界順位です。日本時間では5月31日(日)午前8時06分ころ、グリニッジ標準時では5月30日(土)午後23時06分更新のものです。

 

表中で未記入部分は、数値がゼロであることを示しています。ゼロは実際には本当にゼロであるかは不明です。統計の遅れやサイトの情報不足などがあり得えます。

        

感染の拡大が急増している地域は、

① インドと周辺国

② メキシコの中米、ブラジルの周辺国の南米

③  イラン、サウジ、カタールなどの中東

 

と先週と変わりはありません。それはアフリカにも及びそうですが、医療の不備でどれだけ正確に把握できるのかは疑問です。

 

     順位     国名   感染者総数  前日比  死者総数   前日比

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画像出典:worldometer


                                  2020年06月06日分 世界の感染者数と死者数

         

                                      

 

■ アメリカ (世界1位)

日ごとの感染者数はアメリカでは、高止まりの横ばいのままです。というよりやや増加しつつあるのかも知れません。これは、アメリカ全体の話で、首都圏など感染拡大が先行した地域では、突飛高の日があるものの、減少傾向は続いています。

 

 これ以外の州でも、減少しつつある州もあります。しかし、他の州では全体に新規感染者数が底上げになってきているため、アメリカとしは新規感染者数が日ごとで1.8-2万人弱で推移しています。

 

 先週末に雇用統計がアメリカで発表があり、予想を裏切る良い結果が出ました。

 

 

■ ブラジル(世界2位 先週と変わらず)

ブラジルは、27日以降も日ごとの感染者が増加を続けています。5月29日には、一日の感染者が27,000を超えこれまでの一日の感染者数の更新となりました。

 

ブラジルのこの感染拡大は、大統領の経済優先政策から来ています。

『コロナで死ぬか、貧困で死ぬかの択一だ』

として経済が大事だ、としています。これには、各州の知事は反対して、外出禁止令を出したりしていますが、大統領からの批判もあり一様ではありません。国民の世論も貧困層からは、大統領は支持されており、上の層からは自粛生活を求める声が出て、国全体が大きくブレています。しかし、大統領は、新コロナウィルスの感染力や致死力を軽く見ている節があります。

 

ブラジルは、南米最大の国土の国で、世界でも5番目の広さです。人口は、約2.7億人で世界6位です。このまま、有効な手段(例えば、ロックダウン)をしなければ、アメリカの感染者総数に迫るか抜く記録してしまう可能性が高いです。死者総数はアメリカを抜くでしょう。このままでは、歴史に残る惨事を記録することになるかも知れません。

 

  

■ ロシア (世界3位 先週と変わらず)

ロシアは、5月21日になって、批判の多かった感染者数に対する死者数が少なすぎるとの批判を受けて反論しましたが、一部死者数の数え方を変更しました。

 

ロシアの日毎の新規感染者は、ここ一週間では8,000人台後半を維持しています。今後、死者数が他の国並の数字に増加していくのではないでしょうか。

経済活動を少しずつ再開するとロシア政府は発表しています。感染者が減少してきているのが理由だそうですが、それは確かですが、漸減(渋い減少)で、経済再開すれば、再び急増する危険があります。

 

 

■ スペイン (世界4位 先週と変わらず)

スペインは、先週新規感染者数、新規死亡者数とも順調に減少を続けています、急落することが殆どありません。渋りながら減少していますので、気の抜けない日々です。

 

 

■ イギリス (世界5位 先週と変わらず)

イギリスは、日ごとの感染者数が1,000人台前半で推移しており、3桁台に到達するには、程遠い気がします。フランスやドイツと比べて日ごとの感染者が4桁で推移し、3桁のドイツやフランス、スペインなどと差は何なのか判然としません。

日本と同様の島国なのに、経済活動が充分に感染の鎮静が出来ないまま、再開したことが原因でしょうか。

 

 

■ インド  (世界6位 先週は9位 先々週は11位)

インドは、新規感染者数は日ごとで増加の一途です。今週には日ごとの感染者数が10,000人台に乗ると予想されます。人口の多さ、宗教行事、国の衛生状態などを考えますと、更に増加して今週中にロシアに迫る勢いです。いずれは、感染者数でアメリカを追い越す可能性が高いと思います。

 

 

■ イタリア (世界7位 先週は6位 )

イタリアもスペインと同じように新規感染者数と新規死亡者数は順調に減少を続けています。この内、日ごとの新規感染者が3桁台にいつ到達するのかが、一つの焦点でしょうか。これはスペインでも同じです。

 

 

■ ペルー (世界8位 先週は11位 先々週は12位)

ブラジルの隣国であり、ブラジルの経済優先の政策の影響を強く受けて、新規感染者も増加の一途です。国境を閉鎖するなど強硬に遮断しないと、ブラジルの二の舞になりそうです。

 

 

■ ドイツ  (世界9位 先週と変わらず 先々週は8位 )

感染者総数でフランスを抜きました。死亡者総数は8,700人と医療大国らしく今のところ、一万人に達していません。

 

 

■ トルコ (世界10位 先週と変わらず)

先週と位置は変わりません。トルコも新規感染者が増加しています。トルコも、シリアやリビアの内戦に拘わっており、しかも通貨の暴落などで経済危機にあります。このような中で、どれだけコロナの検査や治療が行われているのか、疑問が残ります。

 

 

■ イラン (世界11位 先週は12位)

イランの感染者も一時は大きく減少しました。そのもっとも減少した5月3日を境に再び新規感染者が日ごと増加して、4月3日のそれまでの日ごとの最大感染者数を軽く上回る感染者を6月4日に記録しました。

宿敵アメリカの打倒を叫ぶ前に、コロナの撃滅をしなければ、国の存続まで危うくなりそうです。

 

 

■ フランス (世界12位 先週8位 先々週は7位 )

フランスは感染者総数ではドイツにより遥かに減少しています。しかし、死者総数ではドイツの0.8万人と比較して一桁多い2.9万人を記録しています。

 

 

■ チリ (世界13位 先週と変わらず)

ブラジルの近隣国国で直接は国境を接していないものの、ペルーと同じようにブラジルの感染の影響を強く受け感染者が急増しています。先週と変わらないのは、感染者急増であってもその上に急増する国がいるためであり、足踏み状態ではありません。

 

 

 

 

 

 

■ 中南米

中米では、メキシコが新規感染者と新規死亡者が急増中で、ピークがいつになるのかまるで予断出来ません。

 

南米では、8位のペルーをはじめ、13位にチリ、26位のエクアドル、39位のアルゼンチンも感染者急増で要注意です。更にボリビアパラグアイウルグアイなどが今後、感染者急増することは、想像に難くありません。

 

■ 中東

中東では10位のイラン、15位のサウジ、19位のカタールなどが感染拡大を続けていますので、この先周辺国や近隣国、つながりの大きい中東の国々への感染拡大が広がると思われます。

 

 

■ インド周辺国

インドの感染拡大は、おそらくその周辺国に及ばずには行かず、17位のパキスタンは日ごとの感染者数が4,000を超え始めました。ネパール、バングラデッシュの国々が感染拡大が急増すると思われます。近くに、親日ブータンがあり、気がかりです。

 

 

■ 日本  (世界44位 先週42位 先々週は39位)

日本は、感染者総数が17,000人超で現在治療中の人が、28日現在で1,200人弱程度まで減少しています。このまま行けば、5月10日までには現在治療中の人は3桁になるのではないかと思います。

次第に、退院者が少なくなるのは、それだけ新規感染者に近いところまで、入院加療中の人が減ったからでしょうか。200人の入院加療中の人まで減少するには、なお、2-3週間くらいはかかりそうです。