聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

新コロナ 日本・中国・アメリカ・西欧(10/04~10/11)

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ドイツ政府の新コロナ対策へのデモの様子(8/30)

画像出典:現代ビジネス

新型コロナウィスル(以下新型コロナ)は世界的に第1波から第2、第3という風に拡大してきて、収束はいつになるのかまるで見通せなくなっています。

 

■ 日本 

9月23日を第2波の底に10月に入ってから、緩やかに増加し始めています。このまま増加するのか、中秋から晩秋に至る行楽シーズンに増加ペースが上がるのか、気の揉めるところです。

 

政府は、入国の緩和をし始めていますが、海外、特に西欧は感染が急拡大しており、それどころではないと思います。日本のGDPの85%は内需となる国であり、インバウンドによる外国人受け入れを急がず、国内投資を行って貰いたいところです。

 

 ■ 中国

昨日ネットで、中国の国家主席である習近平氏がコロナに感染したという記事が、多く見かけられました。事実であるかどうかは不明ですが、演説中に何度も咳き込んだということです。中国は、国情に情報統制をおこなっており、何が真実なのかは、当の国民も知らないでしょう。

 

 ■ アメリ

アメリカの新型コロナウィスルの感染は第3波が明白になりました。アメリカは、これまでの最悪であった第2波の一日の感染者数8月24日の7.9万人に迫る7.2万に10月16日の時点で迫っています。

 

おそらく、このまま行けば、今週中にも最悪を更新するでしょう。経済への懸念が高まっています。ここ一週間で約40万人が新たに感染しました。

 

 

 西欧の状況を簡単記します。

 

 

  ■ ドイツ

ドイツで8月23日にデモが起きました。国のマスク着用義務などのコロナ対策に対する抗議で、3万人超が参加しました。しかし、一説にはコロナより、現国家体制に対する抗議であったようです。それは、アメリカや日本などの内実にも共通するところがあります。

 

ドイツは、9月下旬まで一日の感染者が10人までで推移してきたことも、デモの口実になり得ました。しかし、10月に入ってからは、その数倍に拡大してきています。今は、沈静化しているように見えますが、冒頭の画像のように、マスクを外して抗議する人たちを見ますと、いずれ急拡大すると感じます。

 

10月14日にメルケル首相が国内の州の首相に召集を掛け、州の首相と緊急会合をおこないました。名付けて「コロナサミット」。再感染が急拡大がしている欧州の現状を見て危機感を持ったのでしょうか。

 

ドイツは連邦共和制なので、本来ならメルケル氏は首相ではなく大統領と呼んでよいわけですね。共和国制は大抵の場合、大統領がいますから。

 

 

   ■ フランス

10月15日に、フランス政府は一日の感染者が過去最高の3万人越えとなったとはっぴょうしました。一日の死者が88人。エマニュエル・マクロン大統領は14日、感染拡大を防ぐ措置として、パリなど9都市に対し夜間外出禁止令を出すと発表しています。さらに強化する都市が増える可能性が出てきました。

 

 

 ■ ポーランド

ポーランドも15日、複数の主要都市を含む「レッドゾーン」で部分的ロックダウン(都市封鎖)措置を導入すると発表し、人々に対し在宅勤務を呼び掛けました。

 

 ■ イギリス

首都ロンドンの警戒度が今週末から三段階中のレベル2に引き上げられ、規制が強化されることが発表されました。感染拡大を抑えるためロンドン市民の行動制限を強化しました。別の家族と屋内で交流することは禁止される。新たな措置は17日から導入されます。

 

 ■ スペイン

スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州では今後15日間にわたりバーやレストランが閉鎖されました。

 

■ オランダ

ルッテ首相は13日、新型コロナの感染拡大の深刻化を受け、飲食店を閉店させ、大半の娯楽イベントと18歳以上のチームスポーツを禁止するなどの「部分的ロックダウン(都市封鎖)」を14日夜から行うと発表しました。

 

屋内外を問わず、グループで集まれるのは原則4人までとし、午後8時以降の酒類販売も禁じられます。オランダは、これまで新コロナ対策は他国に比べて緩く、マスク着用なども強制されていませんでしたが、公共施設、交通機関利用の時は、着用を求めることになりました。

 

■ ベルギー

ベルギー政府は16日、新型コロナ感染第2波を封じ込めるため、全国の飲食店を19日から4週間、営業停止にすると発表しました。

 

深夜外出禁止や午後8時以降の酒類販売禁止などの措置も実施。首都ブリュッセルでは既にバーやカフェが閉店しているが、感染急拡大に歯止めがかからず、医療崩壊の懸念も出てきています。

 

一週間の平均感染者数は6,000人台で、欧州ではチェコに次ぎ、10万人あたりの感染者が2番目です。1,000万人超の国民の小さな国ですので、存亡の危機にあります。

 

■ チェコ

17日にも、首都プラハ郊外の展示会場に500床を備える「野戦病院」の建設を始めます。学生や海外で働く医師に国内の病院で働くよう呼びかける動きもあるとしています。

 

チェコは1日あたりの感染者が春は最大約400人にとどまり、その後も拡大を抑えていました。ところが、9月末に約6万8千人だった累計の感染者数が今月16日には約15万人へと倍増。欧州疾病予防管理センターによると、直近の14日間の人口10万人あたりの新規感染者数は700人を超え、ベルギーやフランスなどを上回り、欧州連合EU)諸国で最も多い。

 

■ オーストリア

3月末に1日あたりの感染者が1千人を超えたが、その後は抑制できていた。しかし、9月から増え始め、15日の新規感染者は1600人を超えました。

西部ザルツブルク州では、直近7日間の10万人あたりの新規感染者数が280人を超える地域にあるクフル村への出入りが、17日から原則禁止された。住民の外出は食料品の買い物などに限られています。

 

■ イタリア

タリア政府は17日、新型コロナの感染者が前日から1万925人増え累計40万人を超えたと発表した。1日での新規感染者は4日連続で過去最多を更新しました。

 

 

■ スウェーデン

集団免疫計画が妥当なのかどうかは、いまだに議論されていますが、一日の死亡者が当初から殆ど増加していないことを理由に擁護する議論もあれば、10万人あたりの死者数が欧州で最高であると非難もあります。

 

スウェーデンは新コロナに対して、長期的な戦いになることを前提に、ロックダウンなどを行わず、経済を両立させる方針で来ました。それが、今の段階では、成功しているのかも知れません。