聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

最近の小学生

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本文と多少の関係はあります

画像出典:Wikipedia

 

最近の小学生って実にしっかりしていますね。わたしの頃とは雲泥の差があります。

何かのテレビを見ていて思わず、

『フーン、しっかりしたこと言うなあ』

と声を上げてしまいました。

 

それはどこかの新しくできた公共の施設であったかと思います。それ程日が経過しているわけではありませんが、記憶は足早に消えかかっています。

 

先生の引率(いんそつ)で小学生の一団が、施設の人の案内で行儀よく見学して回っているようでした。見学をし終えた小学生に、テレビがインタビューをするところに来ました。

 

『見てきた施設を見てどう思いましたか』

とマイクが差し出されると、

 

『今まで、ぼくたちの出したゴミが、こんなにたくさんの人によって処理されているのに、驚きました』

 

すると、その発言を補足するように、別の小学生が横から

 

『ごみを出来るだけ出さないようにした方が良いと思います』

『うん、うん。そうおもいます~』

 

テレビを見ていたわたしは、

『へえー』

 

本当に自分が得心しての回答であるのか、模範解答を心得ているのか、それは不明です。しかし、このインタビューに限らず、テレビで見かける最近の小学生へのそれでは、大抵が、大人顔負けの答えをします。

 

どういう風に、答えるべきかを心得ているといっても、いいのかも知れません。しかし何か、どこかに多少の違和感は残っていまうのですが。

 

 

■ 顧(かえり)みれば

顧みれ小学生の頃のわたしなら、もしこのようなインタビューでマイクが差し出されれば、おそらくどこかに逃げて行ったでしょう。それでも答えなければならなかったら、こう言ったことでしょう。

 

『今まで見学してどうでしたか?』

『わからへん』

すると

『君はどう』

『わからん』

とへらへらとたらい回しに口々に答えたと思います。

 

わたしたちの時代にもしっかり者は、数少なくはあるもののいました。テレビにインタビューされる機会は殆どありませんでしたから、これは推測ですが、おそらくは、テレビ局が求めているような回答を、当時の小学生には不可能だった気がします。

 

 

■ 下校の小学生会話

下校途中の小学生の会話を、聞くともなしに聞くことが稀にあります。姿を見ないままで聞いているので、何年生の会話なのかはよく分かりません。声の音程から4-5年生位と思われました。

 

こういう学校以外のごく個人的な会話であっても、わたしたちの時代とは大違いです。

 

『あのなあ、今度、年賀状かくさかい。住所教えてくでー』

と、ふざけ口調に一人がいいますと、

『うーん。ありがたいんやが、そういう個人情報は教えられないな』

 

ですって。

もちろん、冗談ではあるのでしょう。でも、個人情報ということばが出るのが驚きです。家庭でも話が出るのでしょうか。それとも、学校の教えなのでしょうか。個人情報は教えてはいけない、そういう会話を小学生がするのです。

 

わたしは、このやり取りを聞いていて思わず、ニヤリ。