聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

米国大統領選挙について

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画像出典:business-nikkei.com

 

日本国内のネットでのトランプ氏の支持は非常に高かった。わたしもトランプ氏の勝利を望む一人でした。それは、中国の台湾や尖閣への野望を阻止できる人物だと思うからです。

下馬評ではバイデン氏の優位は歴然としていたので、トランプ氏はむしろ善戦したともいえるのですが、トランプ氏陣営ではまだ負けを認めていません。

 

それは、郵便投票で不正があったというものです。日本でも郵便投票は極一部を除いて認められていない。認められている場合でも、非常に厳密な手続きを行ってからであり、トランプ氏が、投票前から郵便による投票に反対の主張は、正鵠(せいこく)を得ているだろう。

 

 

■ 今後

今後は、トランプ陣営は裁判を行い州裁判所から最高裁まで提訴に及ぶ姿勢ですので、そこで不正や郵便投票実施の是非の判断が下ることになるでしょう。

 

最高裁の判事は定員9人。そのうち共和党もしくはトランプ陣営に近い人物は5人とされています。5人がトランプ陣営の主張に忖度(そんたく)することが出来るなら、不正が行われた決定的な証拠を提出しなければならない。

 

アメリカメディアは、トランプ氏が「証拠を示さないまま、裁判に訴えている」と非難報道を行っていますが、トランプ陣営が今それを示せば、バイデン氏陣営がもみ消しに係るのを恐れているからでしょう。

 

 

■ もし

もし、最高裁がトランプ陣営の主張を認めることになったらどうなるのでしょう。これには、バイデン氏側も黙っているわけには行かず。全米で暴動や抗議デモが頻発する事態になり、社会は不安定化するしかありません。

 

 

■ バイデン氏が大統領に

バイデン氏が、正式に大統領と承認に至る場合はどうなるのでしょう。最高裁のトランプ陣営側寄りの一人以上が、バイデン陣営の主張もしくは、反トランプ陣営側につく、いわゆる寝返りが起きた場合、トランプ陣営の敗北は決定します。

 

 

■ 民主党政権

民主党政権が誕生し、国政の運営をバイデン氏が切り盛りすることになりますが、議会はねじれています。下院は民主党、上院は共和党が優勢です。この場合、上院で優勢な共和党の攻勢にあって、バイデン氏がその目指すところを十分に遂行できなくなる可能性があります。

 

上院は、外交や人事での強い権限を有しています。共和党はそこで、バイデン氏の外交政策や組閣の人事で民主党の左派色の人物を拒否する可能性は非常に高いと思われます。オバマ大統領の時でもそれは同じ状態でした。

 

そうなると、バイデン氏の政策はあちこちで行き詰まり、ほころびが出ることになりそうです。それこそが、共和党の挽回策となるでしょう。

 

 

■ 共和党の怨念

今回のように、最高裁でトランプ陣営の主張が認められずに、選挙不正の主張が認められずにバイデン陣営の勝利が確定した場合、バイデン政権下での政策つぶしの共和党攻勢は、オバマ大統領時のそれとは、比較にならない位に熾烈(しれつ)であろうと思います。今回の選挙の混乱は、民主党への怨念となるでしょうから。

 

 

■ バイデン氏の疑惑

今回、バイデン氏自身の中国やウクライナ疑惑が持ち上がっています。トランプ氏との討論会では、それらに対して否定はしました。しかし、潔白が証明された訳ではありません。これも、バイデン氏が攻勢を受けるネタとなりそうです。

 

それがあるので共和党は、トランプ氏には今は潔く引いてもらいたいと思っているかも知れませんね。

 

バイデン氏は、トランプ氏のように中国に対して強硬発言はしています。しかし、バイデン氏は政経分離政策をとるでしょうから、中国はそこに活路を見出し、再び経済攻勢をかけてくることもあり得ます。

 

それを共和党が潰しに係るネタには困らないわけですよね。

 

 

■ バイデン政権が中間選挙まで持つか?

仮にバイデン政権が始まっても、述べてきたように、共和党の攻勢に国政が思うに任せない場合、民主党の支持者が同政権に失望し、離反することは有り得ることです。その時、中間選挙で下院も共和党が握ることになれば、同政権が破綻する可能性は十分いあります。

 

 

いずれにしても、トランプ、バイデン両者とも経済に対しては、大規模な財政出動を唱えており、大きな落ち込みの下支えは可能でしょう。が、政治は混迷間違いなしでしょう。

 

 

■ アメリカの新型コロナウィルス

アメリカの大統領選挙の他にも両院選挙も行われました。その選挙運動が新型コロナウィルスの第二波に及ぼす影響は多大であったでしょう。現在、一日の感染者数がなんと、13万人を更新しています。選挙が無事に終わり、政局がある程度平穏になるまでは、どうなるかは予断出来ません。

 

バイデン氏はトランプ氏の新コロナウィルス対策を非難しました。どのような対策でこれを静めることが可能でしょうか。所詮、これらはまずは個人の意識次第であろうかと思うのですが。