聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

ゴーン氏家を失う

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画像出典:MSN

 

レバノンに逃亡中の元ルノー・日産会長だった、カルロスゴーン被告が今月4日にベイルート港で発生した大規模爆発でゴーン氏の現地の豪華邸宅も完全に破壊されたと9日、日本メディアの日刊ゲンザイDIGITAL伝えました。

 

当初のニュースなどでは、ゴーン氏の家は爆風で被害を受け、家族は無事であるといった、簡単な内容のでした。したがって、日本国民は皆、住まいの一部が壊れた程度であろうと、考えていたと思います。

 

窓ガラスが爆風で割れ飛散したとか、屋根の一部がめくれ上がったとかのその程度だと。

 

 

■ ゴーン氏の家は完全に破壊されたのか?

しかし、実情はこの記事によればですが完全破壊されたとのことです。しかし、家が完全に破壊されているのに怪我もなく元気であることは、通常考えられないと思ってしまいます。それほどの爆風であれば、命には別条のないままではあるものの、かなりの負傷を追っていておかしくはない筈です。

 

もし、本当に怪我もなく元気であるなら、家が完全に破壊されたという報道は、誇張されているのではないかと思われます。どちらも真実であるなら、一つ考えられるのは、地下室があって、そこにいたということかも知れません。

 

 

■ 政情は極度に混乱

レバノンでは現在、反政府運動が起きています。ベイルート港の爆発の原因物質の長期にわたる放置によって、今回の惨事が起きたことへの政府責任を問うデモですが、すでに暴徒化しています。爆発物の放置より、何者かの爆発原因物質へのテロ行為だと、大統領は責任回避ともいえるメディアへの対応が、民衆の怒りに火をつけてしまいました。

 

 

■ 欧米を中心に援助

欧米を中心にレバノンへの緊急援助を350億ドル規模で行うとの、10日、日本のメディアが報道しました。たとえて言えば、失血死しそうな体に緊急の輸血を行うようなものですから、それによって、生きながらえることが出来ても蘇生まではむつかしく、どこかで強力なIMFの再生プログラムを実施を行う以外にはなさそうです。

 

 

■ レバノン、デフォルト

レバノン政府は、2020年3月9日に期限を迎えた外貨建て国債12億ドル相当の支払いを見合わせることを明らかにしました。返済保留で同国初のデフォルトとなったのです。デフォルト後のレバノンは、IMFに助けを求めています。

 

IMFは、レバノンに関与するためには、国情を調べ上げ、救済プログラムをレバノンに提示して、まずは、自努力を促します。公的サービスなども削減、増税、政府の緊縮財政、政府運営の公企業や下水道などの事業の外国への売却など、めぼしいものが再建への代償となるでしょう。この救済策が、荒治療であることは、有名で国の財産となるものが殆ど外国に渡ってしまいます。

 

 

■ 代償は受け入れられないものばかり

しかし、そのような代償は、レバノン政府はともかく、国民が受け入れるとは思えませんでした。そこへ、今回の爆発事故です。到底、今の政府ではこの先の国の舵取りは不可能となりました。IMFも、出資国がありますから、安易にレバノン政府への救済資金を拠出することはできません。

 

拠出には、また、出資国すべての同意が必要です。この出資国に日本含まれておりますが、ゴーン被告の身柄引き渡しの協力に対して、レバノン政府は首を縦に振りませんでした。したがって、レバノン政府への出資同意は、先送りされることになるはずです。

 

 

■ ゴーン被告は日本に引き渡されるのか

レバノン政府による、ゴーン被告の日本政府の引き渡しは、引き渡し条約が無い以上、行われることはないでしょう。いかに国が落ちぶれようとも、国民を援助の代償として引き渡すことは、道義的にも、国民感情においてもあり得ないことです。たとえ、富裕層のゴーン氏であってもです。

 

 

■ 内閣総辞職

そんな中、11日にレバノン政府は、内閣総辞職を行いました。これで、同国の政情はさらに混乱し経済はさらに混迷していくことになるでしょう。その後、誰の組閣があっても、国政運営が順調に進む筈もありません。国民の望む解決策が提示されなければ。

 

 

■ ゴーン氏の今後動きに注目

ゴーン氏の立場は、ここに至り危うくなりつつあります。外国には、売られることはないでしょうが、国内では富裕層であり、国民感情では反目の立場にあります。そこで、国外脱出を再度試みることになるでしょう。

 

ゴーン氏はブラジル生まれのレバノン育ち。となると、ブラジルへ脱出の可能性があります。もし、そうするなら、レバノン政府か関係者は、躊躇なく彼の動向を日本に教えてくるでしょうね。国外に出れば、ゴーン氏は取り押さえられても関与せず、出来ずとなりますから。

 

 

■ ゴーン氏はどのようにして脱出するのか

ゴーン氏が再び、レバノンから脱出するとすると、どんな手段でしょうか。彼の顔は、中東ではありがちな顔であるのなら、そうむつかしくはありませんが、夫人も一緒であるなら、なかなか容易ではないと思います。

 

ここからは冗談ですが、

おそらく、わたしの考えですが、「タンスに隠れてであろう」と思います。なぜなら「タンスにゴーンだから」