マスクの総合ランキングです。どのような根拠で選ばれたものでしょうか。その前に、引き続き7位から14位までをあげておきます。
ランキングを見て、
『わたしのマスクかどれかな?』
と思われたと察しますが、見たことはあるがなんという名か、あるいは、見たことも聞いたこともないというものまであると思います。また、似ていて非なるものもあるかと思います。わかり辛いものを取り上げて、解説してみます。
なお、一目でわかると思いますが、N95マスクやKN95マスク以外では、上位には最低でも2層構造となったマスクがランクインしています。手作りであっても2層以上がより安全であるといえそうです。
1-6位までのわかりにくいマスクの名称をピックアップして解説しました。この解説以外は、たいてい誰でも理解できると思います。
■ 1位 N95マスク
アメリカ合衆国労働安全衛生研究所のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのこと。日本でも市販・通販されています。中国の製品の一部に不良品が出ているケースがあるようで、日本製をお勧めします。
■ 2位 サージカルマスク
「サージカル(surgical)」は「外科の、手術の」という意味を持ち、広義での「サージカルマスク」は、主に医療現場もしくは医療用に使用されるマスクを指します。
遮断性、すなわちフィルター捕集効率の指標にはBFEとPFEがあります。
米国食品衛生局(Food and Drug Administration: FDA)は、サージカルマスクを“Generaland Plastic Surgery Devices”と定め、サージカルマスク基準をBFE95%以上と規定しています
勿論、この製品も日本国内で市販・通販されています。
商品には「KN95」と銘が打ってマスクですあります。これは1位で上げた「N95マスク」と同等品というものです。日本でも広く医療関係者が使用していますが、これも中国製の一部に不良品があるようで、日本製のものを使用することをお勧めします。
■ 4位 2層のポリエプロンマスク
2層構造の不織布(織り布でない布)で出来ており、材質はポリです。食品工場などでよく利用されているものです。商品の表示には「2play(2層のこと)」と表示されているので、目につきやすいかと思います。エプロンとはギャザー風の前垂れです。
7-16位までのマスクの名称で解り辛いものは、
■ 6位 呼吸弁つきN95マスク
冠たる「N95」の名をつけているのに順位が低いのは、相手の飛沫はこの弁からは防げるものの、マスクを着けている側の発する飛沫はこの弁があると防げないためであるとしています。これは、マスクを着けている人間が、無感染である場合に限られてしまいます。
■ 7位 手作り綿2層(オルソン)
綿が2層ということで不織布でないことがランクを下げたのかも知れません。オルソンとはケイコ・オルソンさん(スウェーデン在住)の発案の手作り立体綿2層マスクのことの様です。
■ 8位 1層マキシマAT
一層の高級マスクの中でも上級タイプという意味の様です。1層だと材質がどうであれ、評価は低いようです。
以上、16位まで。
おすすめは、6位までです。2層以上であるものが材質を問わず良いと思います。
◇◇◇ 次に具体的にどのようのランク付けしたのか。
『今回、研究者は発想の転換を行い、マスクをつけた状態で声を出し、マスクの内部から外部に放出される飛沫粒子の数を測定しました。(記事:ナノロジー)』
とし、
『内部から外部へ漏れる飛沫が少ないほど、外部から内部へ向けた飛沫防護能力が高いと判断したのです。また飛沫数の検出にあたっては暗所にレーザーを通し、レーザーの光に反射する粒子の数を数えることによって測定しました。(記事:同)』
その結果は、下表のとおりとなりました。参考にしてください。