聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

大量の遺骨(大阪の梅田)

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画像出典:毎日新聞社

 

テレビやネットですでにご存じでしょうが、大量の人骨が出たのは大阪市の交通の中心部でJR大阪駅や阪急阪神電鉄の梅田駅、あるいは地下鉄の梅田駅などが集中するところで、最も人の往来の激しいところです。

 

JR大阪駅の遊休地(ゆうきゅうち)を再開発中です。その地盤整備中に発見されたものです。1500体以上の発見とは随分多いのですが、現在の日本では、火葬が99%を締めていますが、それまでの日本や現在の外国では、普通の土葬は眠る時の形での埋葬が一般的。

 

時代劇などでは、映画では棺桶といえば、五右衛門風呂のようなものが一般的でしたので、いわゆる壺堀り(つぼぼり)で埋めたのでしょう。冒頭の画像を見れば、非常に狭い範囲に大量に埋葬されています。効率よく埋めることが出来る方法ではあります。

 

 

■ 江戸末期から明治初期のコレラとの関係は?

さて、ここでなぜこの記事を取り上げたのか?

といえば、これらの骨に江戸時代末期から明治初期に日本中を震撼させたコレラの流行を思い起こさせるからです。

 

この期間にコレラが日本中に流行し、しかもその回数は8回程で、死者は延べ40万人ほどに上ることがありました。罹患した人の6割前後は死に至ったといいます。今の日本が新型コロナウィルスのパンデミック(感染爆発)に似たことを江戸時代末期から明治初期にも8回も経験していたのでした。

 

人々の、根拠のない噂や得体の知れない薬事療法などの流布などもあったようで、今の世が様変わりに進んでいても、未知のものに対する人間の反応は今も昔も変わりません

 

そこでわたしが気になるのは、コレラに感染し死亡した人がそこに埋葬されているのではないかということです。

されていないとも限りません。コレラ菌がまだ生きながらえているかも知れません。十分に注意して埋められた経緯を調べてほしい、それだけです。

 

コレラ菌はウィルスではありません。細菌です。ウィルスは感染する生き物に寄生しなければいきていけませんが、細菌は生き物がいなくても、環境が整っていれば生きながらえます。そこが、少し怖いなあと思うのです。

 

 

出た!大阪・梅田で人骨1500体超 別の場にもウメタ?埋葬想定より遅い江戸〜明治

2020/08/13 14:00

江戸〜明治時代に、現在のJR大阪駅北側再開発区域「うめきた」(大阪市北区)にあった「梅田墓(はか)」について、大阪市教委と市文化財協会は13日、発掘調査で1500体以上の埋葬人骨が出土したと発表した。

 

市内でこれほど多くの埋葬跡が一度に見つかるのは初めてで、全国的にも珍しいとしている。庶民階級の墓とみられ、今後は骨を調べたりして葬送文化や生活環境などを詳しく分析する。

 

 梅田墓は、江戸時代初期に天満周辺にあった墓を現・大阪駅の南側付近に集めたのが始まりで、その後現在のうめきた南西部に再移転したとされる。大阪に7カ所あった「大坂七墓」の一つで、近松門左衛門浄瑠璃曽根崎心中」や「心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)」などにも登場する。

 

(引用ここまで。続きは下記のサイトでどうぞ)

https://mainichi.jp/articles/20200813/k00/00m/040/071000c